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目次
不忍池畔雨中図―水面の三色の点々は何?
上野公園画家写生図―絵を描いているのは、誰?
第二回内国勧業博覧会内美術館噴水―なぜ絵の中に文章がある?
浅草寺年乃市―洋風建築の向こうにあるものは?
今戸橋茶亭の月夜―水の動きがわかるのはなぜ?
今戸夏月―夜空に見える「く」の字は何?
梅若神社―輪郭線がないのはなぜ?
東京橋場渡昏景―大切なのは、何色の面?
向島桜―桜の下の男は何をしている?
東京小梅曳船夜図―清親がこころみた挑戦とは?〔ほか〕
著者等紹介
桑山童奈[クワヤマドナ]
神奈川県立歴史博物館学芸員
河野結美[コウノユミ]
町田市立国際版画美術館学芸員
湯川説子[ユカワセツコ]
東京都江戸東京博物館学芸員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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読書という航海の本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コーデ21
21
8月に行った町田市立国際版画美術館『浮世絵風景画―広重・清親・巴水』の復習にと図書館より貸出し。拡大図や往時の地図なども添えて懇切丁寧に解説されており、実に分かりやすい良書!「たぶんこの場所で描いた」と思しきポイントを、赤丸と矢印で指し示された地図は特に嬉しいかぎり♡ 「散策ルートマップ」と共に参照すれば、臨場感あふれる「名所図」巡りができそう^^ ただし、展覧会で本物の版画を観た直後だっただけに「作品から立ち昇る独自の世界観&魅力は実物に接しないと伝わりにくいかも」と強く感じました💦2021/10/01
ともこ
14
10年ほど前に、NHKで放送された小林清親の特集を見て購入した本の再読。番組を見たとき、ガス灯の光にすっかり魅せられてしまった。明治初期の東京の激しい変貌が、提灯・石油ランプ、そしてガス灯と、灯りを大切なアイテムとして描かれている。その時代に暮らしたわけでもないのに妙に懐かしい。江戸の風情も残しながら、新しい時代を迎えようとする人々の息吹も感じられる。描かれた場所の現代の写真・古地図・現代の地図が載せられているのも、馴染みのある地名ばかりなので嬉しかった。2021/01/11
クラムボン
9
小林清親は明治の版画家です。「東京名所図」93点の内30作品を三人の女性学芸員が紹介しています。彼女らは清親以前の作品との違いを強調しています。光と影の表現が自然で、版画でありながら水彩画を思わせる描写だそうで、べた褒めです。解説を読んで版画を見ると、なるほど凄いものだと思いました、が、・・それでも私には北斎や広重の風景画の方により魅力を感じます。2021/01/04
tama
8
図書館本 杉浦日向子紹介で 目が行ったのは①東京橋場渡黄昏 光る水面は浮世絵では初?②小梅曳舟夜 画面左奥の一つだけ灯る明かりが素敵に寂しい③千本杭両国橋 おお!広重④五本松雨月 夜の遊覧船が蒸気の外輪船!⑤大川岸一之橋遠景 雲切れてすっと出た満月!⑥両国雪中元両国広小路 画面左は民家まばら。両国広小路ってこんなだった!?⑦柳原夜雨 殆ど浸水してる!⑧御茶水蛍 御茶ノ水で自然の蛍が見れたんですねえ。⑧東京銀座日報社 車夫の右上半身が不思議なねじれ具合。浮世絵にもかなり西洋画の影響強かったんだなあと思った。2022/07/25
ちゃこ
7
小説『東京新大橋雨中図』(杉本章子作)を読み、作中に登場する小林清親の絵を見たくて手に取った本。 目当ての絵以外にも数々の素敵な絵があり、実物の浮世絵を見てみたいと思った。 作品の内容や場所だけでなく、清親がどこの場所から見て絵を描いたのかを推測して紹介しているのも良い。 /[2014ー214]2014/10/24