出版社内容情報
石けんは水質汚染の免罪符たりうるか? 蛍が好きなら蚊も我慢できるか? 近代技術主義、自然環境主義をこえる生活環境主義の立場に立ち、その地に住む人と水の関わりの総体から、共的暮らしのありかたを模索する。
目次
1 当事者の学としての環境学―生活環境主義の立場から(シャドウ・ウォーター―みえなくなった水の世界;生活環境主義からみる環境と人間;生活世界と住民の意思決定 ほか)
2 琵琶湖からのメッセージ
3 水のフォークロア―モノと心の環境史(ホタルの風景論―その文化論的アプローチ;排水路への眼差し―長浜の町の風景調査から;ゴエモンブロは残った―水と生活の民俗伝承 ほか)