目次
新しい列強の時代
冷戦期のアメリカの中東政策
アメリカの一極覇権
オバマ
「アメリカ・ファースト」の時代
ロシアとイスラム世界
冷戦の頃
プーチン
中国
北朝鮮/小さな軍事大国〔ほか〕
著者等紹介
高橋和夫[タカハシカズオ]
福岡県北九州市出身。大阪外国語大学ペルシア語科卒。コロンビア大学国際関係論修士。クウェート大学客員研究員、放送大学教員などを経て2018年よりフリー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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夜間飛行
158
キリスト教福音派の一方的で頑迷なイスラエル支持に米のリベラルなユダヤ人は困っているらしい。こうした宗教感情に比べると思想は脆い。ソ連がスターリンの共産主義からフルシチョフの民族主義路線へ走ったのは守り(影響力)の重視で、アフガン侵攻も思想より守りが主だという。今は石油購買力のある中国の影響が中東で増し、トルコと競っている。かつてイスラエルと戦った北朝鮮がソ連製ミサイルを譲り受け、その技術をイランに流したという関係や、イランとイスラエルの敵対しつつ親しむ関係もある。国と国との関係から政治を考えるのは大事だ。2023/06/15
masa
19
様々な問題を抱える中東の国々の歴史や問題の背景をとても易しい文章でわかりやすく解説してくれる。まだ覚えきれない部分もあるので再読してさらに理解を深めたい。非常にタイムリーな本だった。2021/09/29
ドットジェピー
3
勉強になりました2022/11/13
ムチコ
3
講義視聴と併せて。各章とも番組での講義と同テーマで内容の膨らませ方を少し変えてあり、飽きずに読んだ。中東の政治は中東の中だけで行われているものではなく、古くは英国とロシア(ソ連)、現代では米国とロシアあるいは中国との綱引きが大きく影響しあっているという視点は当たり前かもしれないけど思い及びにくいことで勉強になった。通読したというだけで深く理解できたとは言えないが、「知識を行動へ」という末尾のメッセージにも励まされた。2020/07/20