出版社内容情報
人間を自由にするはずの生産力の発達が環境や生活・文化を破壊するに至ったいま、主客の対立を根源的に克服する西田の「行為的直観」を社会認識にまで押し広げ、環境・医・食・農・教育など、現代的問題に迫る。
内容説明
人間を自由にするはずの生産力の発達が自然と人間を破壊するに至ったいま、近代がもたらした〈主―客〉の対立を根源的に克服する“行為的直観”を社会の認識にまで押し広げ、現代的諸問題の解決に迫る。
目次
1 現代社会の根本矛盾を西田哲学でとらえる
2 現代の諸問題の解決方向を西田哲学で示す
3 西田哲学のカテゴリー社会認識へ具体化する
4 社会認識を「場所の論理」で基礎づける
5 西田哲学で現代世界を歴史のうちに位置づける