出版社内容情報
日頃のわずかな時間と資材の投資が何億という利益を産地にもたらすのが気象災害対策。ちまちましたコストダウン対策の比ではない。本書は過去の災害の発生機構の分析のうえにたち、現場での対策を集大成した秀作。
内容説明
カンキツの主要な気象災害を9種に要約して、まず、(1)産地における被害の実態とそこで得られた多くの共通的事例を明らかにし、次に、(2)被害の発生要因や、(3)発生機構についての理解を深めながら、最後に、(4)被害の防除技術をできるだけ詳しく述べることにした。また新しく解明された事実や知見については出典を明らかにして、できる限り原著に忠実な記述を心がけたために、若干、研究史的な性格も兼ね備えた内容になった。
目次
第1章 序説
第2章 寒風害
第3章 樹体の凍害(寒害)
第4章 新芽の晩霜害
第5章 果実の凍害・霜害
第6章 雪害
第7章 ひょう害
第8章 風害・潮風害(塩風害)
第9章 干ばつ害(乾燥害)
第10章 長雨害・湿害