著者等紹介
小椋哲也[オグラテツヤ]
1976年9月18日生まれ、北海道別海町出身。北海道大学公共政策大学院卒業。幅広いジャンルのWEB制作や各種媒体コンテンツのデザインを手がける。近年は北海道在住のクリエイターの力を集め北海道の新たな魅力を掘り起こす活動を行なっている。カメラマンでもあり「農」が持つ本質的な価値と、それに関わる「人」の魅力を様々な形で表現し、広く伝える取り組みに力を入れている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Kawai Hideki
88
ハイテク農業経営者・中薮さんによるジャガイモ栽培。曾祖父の代に北海道の開拓農家として十勝地方に移り住み以来100年。原野から切り開いた土地を受け継ぐ。4代目の俊秀さんは、ジャガイモの種芋栽培から、直接消費者に売る経営に転換。農業試験場で開発された新品種の中から「はるか」や「十勝こがね」など、「自分で食べてうまい!」と思う品種を栽培。無名な品種は農協を通せないので、コロッケやフライドポテトにして飲食店に直接営業。「これからの農家は、生産者であると同時に、経営者としてすぐれた手段を発揮しないといけないんです」2016/06/12
ふじ
17
十勝地方、開拓使4代目のじゃがいも農家を取り上げた児童書。土地広いじゃん…と思ったが、大農家には大農家の悩みが。国産は稲作農機具は優秀だが、トラクターは海外の方がまだまだ良い。やはり広大な土地で手広く野菜を作るのは効率的でいい。農協に卸すのではなく、自分で農産物や収穫量を選びたい。土地の土は自分で分析し、より良い土作りをした方が良い。などなど、端々に農家としての意識と技術の高さが垣間見られ、さすが農文協に取り上げられる農家だなと。大人でも学びがあるので、他のシリーズも読んでみたい。2022/02/26
ユーリ
1
十勝地方のジャガイモ農家の現状が絵本のように描かれていた。メジャーじゃないジャガイモも食べてみたいと思ったら。2016/02/16
たくさん
1
日本の農具は水田向きが多く、畑作が伝統の欧米にかなわないという思いが印象的。畑は人を育てるのに似てよいものを育てるのにはオリジナルの信念も有効な手段だと感じました。2015/03/14
のん@絵本童話専門
0
祖父母、両親とも農家だったからこそ理解できることも多く、まさにその通り!と思いました。JAに任せて安心し切って毎年同じことを繰り返す農家は儲からなくなっているし、自然相手の職業だからこそ、頭を使わなければ利益を生み出すことができないのです。そして更に、味さえ良ければいいのではなく、売り方も考えないと赤字。農家は経営であることを、読んでいて思い出しました。現在の社会を見ていると農業こそ未来において大事だと思うけれど、その厳しさも嫌というほど知っているので…東京子ども図書館推薦2023/06/13