内容説明
雑穀を守るためには、雑穀自身も変わらなければならない。それが雑穀を守ることの近道である。本書では、雑穀が担ってきた「魂としての雑穀」に敬意を払いながらも、在来品種の欠点の改良に取り組み、農具による雑穀作りから機械化栽培による軽労化に挑戦し、伝統食利用から洋菓子利用、スローフードのファーストフード化まで、「忘れたい作物から作りたい作物」へ、「見るのも嫌なヒエメシから、毎日食べたい雑穀ご飯」への進化形を提示した。
目次
第1章 ヒエ・アワ・キビ―過去‐現在‐未来(これまでそしてこれから;日本と世界 雑穀の今 ほか)
第2章 ルーツと魅力―起源および生理生態と、栄養・品質特性(雑穀の起源、生態・形態・生理;多様な在来種の特性をさぐる ほか)
第3章 栽培の実際(省力三〇〇kgどりのポイント;ヒエ ほか)
第4章 雑穀の未来へ(原料から製品へ製品から商品へ;雑穀が紡ぎだす地域社会のきずな ほか)
著者等紹介
星野次汪[ホシノツグヒロ]
1945年山形県生まれ。1968年岩手大学農学部卒業。1974年東北大学大学院農学研究科修了(農学博士)。1974年農林省入省。中国農業試験場、農業研究センター、東北農業研究センター、国際農林業研究センターで、ソルガム、ムギ育種に従事。2001年(独)農研機構作物研究所。2003年岩手大学農学部寒冷フィールドサイエンス教育研究センター。2011年退職(名誉教授)
武田純一[タケダジュンイチ]
1955年秋田県生まれ。1977年岩手大学農学部卒業。1979年岩手大学大学院農学研究科修了(農学修士)。1980年岩手大学農学部助手。1995年博士(農学)(九州大学)、岩手大学農学部助教授。2009年岩手大学農学部教授。主に農作業の機械化・自動化、農作業安全の教育・研究に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。