出版社内容情報
暗殺者の心の軌跡はいかなるものだったか?秦の始皇帝暗殺未遂事件で歴史に名を残す剣客・荊軻。仕官のための流浪の旅と、いかにして暗殺者への道を歩んでいったか、心の軌跡を詳細に描いた翻訳長編小説。
内容説明
紀元前3世紀、中国で初めて皇帝を名乗った秦の〓(えい)政。その強大な標的に、小国・燕の刺客としてただひとり立ち向かった男がいた。膨大な時間を費やし、多くの人命を犠牲にして練られた暗殺計画。愛する者への断ち難い思いを断って、男は旅立つが―。
著者等紹介
高陽[カオヤン]
1922~1992。中国浙江省出身の台湾の作家。中華圏では、金庸と並び称されるエンターテインメント系歴史小説の書き手で著作は多数
九月[クガツ]
フリーランスライター。浦川とめ(留)名義で、主に中華圏の映画に関する執筆、翻訳をしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Mituya Hasegawa
2
始皇帝暗殺の使命を負った男の魂の軌跡を描いた読み応えたっぷりの長編小説!じっくり読みすぎて読むのに1週間かかっちゃいました!2013/08/02
安曇礼
0
歴史小説のはずなのに、なにやら武侠小説の趣を感じてしまったのは、義を重んじ、名を惜しむ荊軻の生き方のせいですかね? 心情があまりに縷々書き連ねてあるのが、前半うっとうしい気がしたけど、燕の公主との恋愛が中心になった中盤以降はいい感じでした。2012/08/11
空飛び猫
0
古代中国人にとっての死の意味、を考えさせられた。2011/12/06
makka
0
「風蕭々として易水寒し。壮士ひとたび去って復た還らず」中国史上もっとも高名な刺客、荊軻の義と愛を見事に描いている。ただし、物語の半分以上を占める愛は作者のフィクション。中国古典を読み慣れな身には、前半はかなり読みづらい。出典は史記刺客列伝。エピローグに張良がちょろっと登場。久々に「項羽と劉邦」を読みたくなった。2012/01/18
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