出版社内容情報
「CFОは企業価値の番人であれ、企業価値を創造する者であれ」は、真のCFОを定義する言葉。第3版では、ESGの定量化と、インパクト加重会計の項目を大幅に加筆修正。
内容説明
「CFOはValue Steward(企業価値の番人)であれ、そしてValue Creator(企業価値を創造する者)であれ」(Jeffrey Thomson)まさに財務の専門家としてのCFOの企業価値に対する受託者責任を表している言葉であり、真のCFOの定義を示唆している言葉である。本書は、エーザイ株式会社の元CFO(最高財務責任者)および、早稲田大学会計研究科の客員教授としての著者のこれまでの経験に裏打ちされた、新時代のCFOが目指すべき、理論と実践の書である。本書『第3版』では、世界の投資家サーベイのアップデートに加えて、「ESGの定量化(柳モデル)」の展開と「インパクト加重会計」の項目を大幅に加筆して、さらなる充実を図っている。
目次
第1章 日本企業の価値創造に係る資本市場の視座の変遷:グローバル投資家サーベイ時系列分析(2007‐2022)
第2章 近年の世界の投資家の声:2018年コメントと2022年速報
第3章 不都合な真実:日本企業の保有現金100円は50円
第4章 企業価値を高めるCFOポリシー:財務戦略マップ
第5章 ROE経営とエクイティ・スプレッド
第6章 企業価値創造する投資採択基準(VCIC)
第7章 最適資本構成に依拠した最適配当政策
第8章 CFOの非財務戦略としての「柳モデル」の提言
第9章 「柳モデル」の定量的エビデンス
第10章 インパクト加重会計(IWA)による定量化
著者等紹介
柳良平[ヤナギリョウヘイ]
博士(経済学)京都大学。早稲田大学大学院会計研究科客員教授。アビームコンサルティング株式会社エグゼクティブアドバイザー。M&Gインベストメンツジャパン株式会社副社長。公職として東京証券取引所上場制度整備懇談会委員、G7インパクト・タスクフォース2021委員等を務める。職歴としては、銀行支店長、メーカーIR・財務部長、UBS証券エグゼクティブディレクター、エーザイ専務執行役CFO等を経て現職。早稲田大学客員教授として10年以上大学院で教壇に立つ。2022年9月より早稲田大学「会計 ESG講座」の共同責任者を務める。Institutional Investor誌の2022年機関投資家投票でヘルスケアセクターのThe Best CFO第1位(5回目)に選出。米国公認管理会計士(US CMA)、米国公認財務管理士(US CFM)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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