内容説明
大学の講義のコマ数を考慮し、半期の講義で完結できる15章編成。大学生に必須な総論・各論の内容を精選し、先端研究も網羅。「作型」を重視し、第7~9章では作型の3つの類型を主要野菜で具体的に解説。カラー図版や写真を多くいれ、読みやすい文章表現で、農業大学校や専門学校の学生、さらに農家の栽培の基礎としても最適。豊富な注記に加えて、最近の研究や話題をコラムで紹介。各章末に「まとめの問題」、巻末に参考書リストを示す。和文、英文索引付き。
目次
野菜園芸について
成長と発育1 発芽と茎・葉・根
成長と発育2 花成と開花・受精・果実肥大
環境反応と代謝
野菜園芸の育種
栽培技術の基本
作型と栽培体系1 施設利用型野菜
作型と栽培体系2 品種利用型野菜
作型と栽培体系3 特異な作型をもつ野菜(イチゴ)
施設環境と施設栽培〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
makio37
4
仕事読み。光合成はチラコイド反応とカルビン回路に大別できることを知った。前者は光エネルギーを利用して水から化学エネルギー(NADPHとATP)を作成し、後者はその化学エネルギーによってCO2を固定してブドウ糖を合成する。また、「水ポテンシャル(浸透ポテンシャルと圧ポテンシャルの和。浸透ポテンシャルは溶質が多いほど低くなるので、果汁の中の糖や塩類が多いほどより多くの水が果実細胞内に移動する)」という概念も初めて知った。ただし、専門的な内容が多く、この後に読んだ果樹偏とともに多くを読み飛ばしながら進めた。2020/03/20