内容説明
3・11で甚大な被害を蒙りながら体験型観光をいち早く復活させた岩手県田野畑村をはじめ、全国9カ所の漁村・漁協の実践を分析。漁業の6次産業化を超え、漁業・水産業にも相乗効果をもたらす“地育資源の新たな価値創造”(=海業)による漁村活性化の道をさし示す。「元気で幸せな未来のある漁村」への道。
目次
第1章 漁業・漁村の現代的諸相
第2章 漁業から海業へ
第3章 海業の生成と発展―福井県常神半島の漁家民宿経営の事例
第4章 遊漁船業の展開と漁協の新たな役割―神奈川県平塚市漁協の事例
第5章 地域資源の価値創造と中間支援組織―岩手県田野畑村「体験村・たのはた」の事例
第6章 漁業・観光業の連携と域内利益循環システムの形成―愛知県南知多町日間賀島の事例
第7章 地域資源の管理と海業の成立―沖縄県恩納村漁協の事例
第8章 海洋レジャーニーズ対応の漁村コミュニティビジネス―静岡県いとう漁協および徳島県中林漁協の事例
第9章 魚食ニーズ対応の漁村コミュニティビジネスと地域市場の創出―保田漁協食事処「ばんや」および江口漁協「蓬莱館」の事例
第10章 地域資源価値創造の仕組みとその経済的含意
第11章 海業の現代的意義と漁村の再生
著者等紹介
婁小波[ロウショウハ]
1962年中国生まれ。1992年京都大学大学院農学研究科農林経済学専攻博士課程修了(農学博士)。同年近畿大学農学部助手、1995年同講師、1997年鹿児島大学水産学部助教授、1999年東京水産大学助教授、2004年東京海洋大学(東京水産大学と東京商船大学の合併統合により改名)教授、現在にいたる。専門分野は水産経済学、地域経済論。近年、海業研究とともに、漁業資源や沿岸域資源などの地域資源の管理に関する研究、水産物ブランド化やフードシステムなどに関する研究に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
ポンポコ
kozawa
ビッグマックツトム