内容説明
本書は、認知行動療法の理論と、臨床現場におけるさまざまな実践例をまとめた解説書である。行動療法や認知行動療法を学ぶ学生だけでなく、臨床現場の精神科医、心療内科医、臨床心理士にとって、貴重な治療情報を提供する好適な書である。
目次
第1部 基礎編(学習理論と認知行動療法;行動療法と認知行動療法;認知療法;論理療法と認知行動療法 ほか)
第2部 実際編(うつの認知療法;認知行動療法と遷延性うつ病;認知療法―とくに遷延性うつ病の治療として;認知療法が著効を示した遷延性うつ病の2症例 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Glitter
1
認知行動療法の歴史的背景や出版当時の状況等の基礎知識と 様々な症例に対するケーススタディが書かれいる。 密度が高く応用が効く。 行き詰まった時に何度も読み返せる優れた本だと思う。 20年前の本なので最新の知識は他で補う必要がある。2018/02/28
めると
0
基礎内容は認知行動療法の理論体系がわかりやすく書かれている。心理概論を網羅して理解できていれば内容は理解しやすいだろう。実践はケーススタディが記述されている。しかし多くの報告がクライエントが治療にある程度積極的な場合のものであった。実際のカウンセリングの場面だとクライエントは何故来たのか理解できていない場合の方が圧倒的に多い。認知行動療法とは他の技法と上手く組み合わせて実施する必要性は多いにあるだろう。2013/11/01