内容説明
本書の目的は、第1に欧米の企業はどんな職域福利を提供しているのか、第2にNWLC(非賃金労働コスト)に従業員1人当たり企業が支出する平均費用額はどの位か、を調査することである。その中で、賃金、ベネフィットはどう定義されているのか、それらを通してベネフィットの在り方や管理についての欧米の関係者の考え方を探る。
目次
序章 職域福利とは何か
第1章 職域福利の生成・発展と定義の変遷
第2章 職域福利におけるILOのガイディングスターとしての役割
第3章 EU(ドイツ、フランス)における職域福利―企業内社会政策
第4章 アメリカにおける職域福利―従業員福利
第5章 世銀による中国職域福利改革案―グローバルスタンダードの論理
終りに 日本の職域福利の再構成
著者等紹介
藤田至孝[フジタヨシタカ]
1929年福島県生まれ。1955年慶応義塾大学経済学部卒。1955‐60年アメリカ銀行外為トレーダー。1960‐72年日本経営者団体連盟研究員、労務管理・福利厚生担当課長。(1961‐63)イリノイ大学留学(フルブライト制)、MA。1972‐98年亜細亜大学教授。(1985‐86)ILO Visiting Professor。1998‐現在平成国際大学教授。社会保険審議会・医療保険審議会の委員、厚生労働省委託「企業福祉税制在り方研究会」、「中小企業福祉の在り方研究会」、通産省委託「カフェテリアプラン研究会」などの座長を歴任
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