出版社内容情報
自閉症の子どもを持つフォトグラファーが、子どもたちの日常を切り取った写真と、その家族の思いを紹介した一冊。
自閉症の子どもを持つフォトグラファーが、自閉症スペクトラムの子どもたちの日常を切り取った写真と、その家族の思いを紹介した一冊。自閉症の子どもたちがどんな才能を持ち、家族がどんな喜び、不安、葛藤を抱えているかを、ありのままに伝えます。
Introduction
自閉症について知ってほしいくつかのこと
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くさてる
21
自閉症スペクトラム障害(ASD)のこどもたちの姿を追ったモノクロの写真集。丁寧な解説が添えられているので、かれらひとりひとりの生活や育ってきた背景こみでその姿を見ることができます。もちろん、定型発達の人々がそうであるように、ASDという障害を持つ人々も一様でない。だからこそその障害を理解するためには、まずはその個人を知ることが必要。まるで海外文学のような端正な文章で語られるこどもたちの視線は、そのために役立つと思います。この分野に関心があるかたにはおすすめです。2016/06/28
Sakie
11
スペクトラム:意見・現象・症状などが、あいまいな境界をもちながら連続していること。この単語が示すとおり、自閉症は人によって程度も違い、症状も違う。まるで万華鏡みたいだ。話している内容や書かれていることが、少なくとも過不足なく、文字通りの意味でないと理解できない。細かなことに固執するなどのコミュニケーション面が印象強いが、IQが高かったり、思いがけない才能が開花することも珍しくない。啓発のための写真集。実際に出会ったとき、どう接していいかわからないが、脳の発達の仕方が違っている、それだけのことと覚えておく。2018/07/13
れい
11
【Kindle】当事者と家族らの合同作品といった感じ。家族の苦労はとてつもないものだけど、それをものともしない愛情で包み込んで、彼らの可能性と輝ける未来を信じて共に歩む。諦めない…しんどいけど、大事なことなのかもしれない。2018/02/14
Yuka
2
自閉症児の写真と短いエッセイ。外から見られた彼らと彼らの見ている世界は違う。 ちょっと彼らの世界を覗き見ると、もっと理解することができるのかもしれない。 保護者も自閉症と言われて戸惑う部分があるだろうけれど、"自閉症児"として見るのではなく一人一人として特性を見ることで受け止め方も変わるのかもしれない。2019/12/03
じゃがたろう
1
図書館本。写真と保護者のエピソードを中心に構成されている斬新な作品だと感じた。理論的な本も良いが、こういった理解啓発・啓蒙の仕方も有効な場合があるだろう。多くの写真は貴重な資料であるが、個人的には101ページの最後のパートのメッセージが心に刺さった。今まで言語化しにくかった部分を説明・代弁してくれている感じで、読んでいて嬉しくなった。2024/12/13
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