出版社内容情報
自分の出世のために、次々に部下をつぶしていく人の精神構造と対処法を、数多くの実例に接した精神科の産業医がやさしく解説。
松崎一葉[マツザキイチヨウ]
医学博士、筑波大学医学医療系教授
内容説明
「俺はね、(部下を)5人潰して役員になったんだよ」。大手某社に産業医である著者が招かれた際、その会社の常務が言い放った言葉である。このように部下を精神的に潰しながらどんどん出世していく人たちのことを、精神科医の牛島定信氏と彼の教え子である著者は「クラッシャー上司」と名付けた。クラッシャー上司には「自分は善である」という確信があり、他人への共感性が決定的に欠如している。精神的に未熟な「デキるやつ」なのだ。本書では著者が豊富な経験に基づいてクラッシャー上司の具体例を紹介。さらに精神構造、社会背景を分析し、最終章で対策を述べる。
目次
第1章 いったい彼らは何者か―クラッシャー上司の実態(つきっきりの指導;表情ひとつ変えない雪隠づめ ほか)
第2章 クラッシャーの精神構造―未熟なデキるやつ(父親の言葉がクラッシャーを生んだ;「未熟型うつ」の例)
第3章 クラッシャーを生む日本の会社―滅私奉公の時代の終わり(東芝粉飾事件;なぜ死ぬまで人を働かせるのか ほか)
第4章 クラッシャー対策―その暴力から身を守るために(GRR―ストレスに対抗するためのリソース;CSRを適切に実行すれば、会社のGRRは必然的に高まる ほか)
著者等紹介
松崎一葉[マツザキイチヨウ]
筑波大学医学医療系産業精神医学・宇宙医学グループ教授。1960年茨城県生まれ。1989年筑波大学大学院博士課程修了。医学博士。産業精神医学・宇宙航空精神医学が専門。官公庁、上場企業から中小企業まで、数多くの組織で精神科産業医として活躍。またJAXA客員研究員として、宇宙飛行士の資質と長期閉鎖空間でのサポートについても研究している。「クラッシャー上司」の命名者の一人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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けんとまん1007
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