内容説明
働き者ばかりのはずのアリの世界は、人間社会とそっくり!?巣の中でサボってばかりの働きアリ、肝心な場面で逃げ出す高給取りの兵隊アリ…。じつは、働きアリの多くはボーっとしていて、なかには一生働かないアリも。だけど組織には、そんな「働かないアリ」が必要なんです。笑って、身につまされて、少しだけ勇気がもらえる(?)―働きアリたちの“生き方”コミックエッセイ。
目次
第1章 個性あふれる職場です
第2章 働きアリはつらいよ
第3章 働かないアリに意義がある!
著者等紹介
いずもりよう[イズモリヨウ]
イラストレーター。1971年東京都生まれ。生物の特徴を正確にとらえつつ、デフェルメされたイラストを得意とする。子どもの本や図鑑から専門書の解説図版まで、生物・自然関係を中心に活躍中
長谷川英祐[ハセガワエイスケ]
進化生物学者。1961年東京都生まれ。北海道大学大学院准教授。農学農研院環境資源学部門/生物生態・体系学分野/動物生態学研究室所属。観察、理論解析とDNA解析を駆使して、主に真社会性生物の進化生物学研究を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
パフちゃん@かのん変更
66
あら、新書を予約したつもりが、コミックエッセイが届いてしまった。ま、いいか。アリにはそれぞれ持って生まれた閾値というものがあり、それは忙しさに対する感受性のようなものなのだが、閾値を超えると働き出す。閾値に達するまでは仕事に気付かないようだ。その閾値に個人差があるゆえ、一斉にばてることなくコミュニティを守ることが出来る。マンガになっているので、読みやすいような読みにくいような・・・。2015/05/08
糜竺(びじく)
41
予想以上に面白く、目から鱗が落ちる内容のコミックエッセイで、アリの生態が分かりやすく解説されていました。アリが仕事を休む事の理由が腰の軽さの違いにある事、働かないアリがいる事が集団にもたらすメリット、働き方の違いやその意味などについて書かれていました。アリの世界も非常に奥深く、そして、人間の世界と共通する部分も多々ある事に気付かされ勉強になりました。なんといっても、マンガがとてもユーモアのセンスに溢れていて、何度も笑わせてもらいました。笑って学べて好奇心をくすぐられるとてもいい本でした。2015/06/24
糜竺(びじく)
17
再読。2019/02/26
nbhd
16
働かないアリが、まさかのときのための緊急要員だというのは何となく知っていたのだが、次の衝撃事実には思わず吹きだしてしまった。すなわち→「兵隊アリは戦わない。その主な仕事は、大きな食べものや固い食べものを噛み砕くこと」。他のアリとの戦いになると、真っ先に逃げ出すらしい。グンタイアリの兵隊アリは動物は切り裂いても他のアリとは戦わないとか、ヒラズオオアリの兵隊アリはデカイ頭で巣の入り口をふさぐのが主な仕事だとか、アリの豆知識を堪能した。2016/02/27
neimu
7
体調不良で5日も寝込んだ後だったので読みたくなった図書館本。まあ、これを読んで気が軽くなるとは思えないけれど、はっきり言って、「気づかない」「容量が少ない」「バックアップ要員」なんて言葉でごまかされない領域にいるものにとっては気やすめにもならない内容だともいえる。笑って受け止められなくなったらかなり余裕がないのだろうが、一応寂しく微笑んで読んだことにしとこう。え? 虫の話が人間の話かって? ふっ…。2012/11/13
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