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内容説明
望ましくはないけれど、極めて確率の高い「世界大破産」のシナリオ。世界経済は確実に「二番底」へ向かう…。
目次
第1章 震災大不況の到来
第2章 二番底に向かうアメリカ
第3章 中東大混乱の影響
第4章 欧州危機の本質
第5章 中国バブルついに崩壊
第6章 最後にババを引く日本
著者等紹介
藤井厳喜[フジイゲンキ]
1952年、東京都生まれ。国際政治学者。1977年に早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。同年から’85年までアメリカ留学。クレアモント大学院政治学部(修士)を経て、ハーバード大学政治学部大学院助手、同大学国際問題研究所研究員。’82年以来、近未来予測の「ケンブリッジ・フォーキャスト・レポート」を発行。現在、株式会社「ケンブリッジ・フォーキャスト・グループ・オブ・ジャパン」代表取締役、拓殖大学日本文化研究所客員教授、モンゴル国際経済商科大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
グスタフ
1
この人の本は2年前に「ドンと来い!大恐慌」を読んで以来だ。題でもわかるように、前作と比べると悲観的な観測が強いのに驚いた。アメリカの経済的な衰退が引き金になって、中東をはじめとする世界の混乱をもたらしている。日本は、最悪の事態を想定して対処することのできない未熟な国だということを原発の問題で世界に示すことになった。極めて高い確率で起こりうる世界大破産の時代に、アメリカや特に中国からうまい具合にむしり取られ、日本が、最後にババをひかされることになると警鐘を鳴らしている。2011/10/24
残虐王
0
昨年一度目を通したが、今回時間を掛けて再読。現在震災後、日本に蔓延する「日本はまだまだ強い」「絆」など希望的観測・楽観論に対して、日本を取り巻く国際情勢の分析とマクロ経済学を持って、リアリスティックに、論理的、且つ冷静に、警鐘を鳴らしている。国際経済が苦手な人でも、前作「ドンと来い!大恐慌」を読んだ後に本著を読めば、理解が一層深まる。2012/01/27