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内容説明
あえて〈終焉〉にさからって敢行された、「他」の思考とともに思考する最新対談集。中沢新一、浅田彰、高橋源一郎、金井美恵子、後藤明生、小森陽一、三好行雄氏との対談に「蓮実重彦インタヴュー」四篇を加える。
目次
作家と批評(高橋源一郎)
空白の時代(浅田彰)
「作者」とは何か(三好行雄)
小説のディスクール(後藤明生)
野蛮さについて―深夜のダイアローグ(浅田彰)
反動装置としての文学(金井美恵子)
谷崎礼讃―闘争するディスクール(小森陽一)
二十一世紀へ向けての唯物論の組織化(中沢新一)
蓮実重彦論のために
なにものによっても「代表」されないし、またなにものをも「代表」しない
中村光夫の「転向」
羞いのセクシュアリティ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
1
絓秀実との対談が面白い。全共闘体験を必死に聞き出そうとしたり(上手くかわされるが)花田-吉本の「転向」パラダイムを越えるための中村光夫の導入など。あと、最初の高橋源一郎の対談で宮本顕治にインタビューしたかったと蓮實重彦が言った時、これは結局出来たのかどうか気になるんだけど。宮本顕治=アルチュール・ランボー説面白すぎるでしょう。2023/01/25
SY
1
蓮實重彦の主題論的な批評、つまり「夏目漱石論」や「監督 小津安次郎」などに用いられた手法は、記号学の一手法、つまり、バルトの「作者の死」に代表される作者を想定せずテクストだけを分析対象とする手法の一つだと捕らえられがちだが、そうではない、記号学的なアプローチではなく、解釈学なのだと蓮實は言う。彼のテクストクリティークの姿勢、旧来の文学研究をどの様に考えているか、が語られるのは、本署所収の三好行雄氏との対談。必読!2018/01/27
Z
1
密度の濃い対談集。浅田彰氏との対談は他にできる人いるんだろうかという超ハイソなもの。他に雑誌のインタビューでの文学講義が聴けたり、映画に対する思いや小説に対する思いが読めて面白かった。ボバリー夫人論やチョッと前にメディアを騒がした小説読もうかなぁ2016/08/03
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