内容説明
精神疾患研究の最前線は、今どうなっているのだろうか。双極性障害(躁うつ病)のミトコンドリア異常仮説を唱え、世界的に注目される著者が「精神疾患の科学」の現状をやさしく解説する。動物に精神疾患はあるのか、精神疾患の動物モデルとは何か、うつ病の分子生物学、ストレスと脳との関係、気分障害の薬物療法はいつまで続ければいいのか、ブレインバンク等々といった最新のトピックスはもちろん、「脳トレ」ブームをどう考えればよいのか、教育と脳科学との理想的な関係はどうあるべきかなど、ブレインサイエンスの専門家の立場から身近な話題にも切り込んでいく。
目次
1 こころの病気を科学する(動物に精神疾患はあるか?;双極性障害(躁うつ病)のモデル動物を!
精神疾患のゲノム研究)
2 気分障害のサイエンス(気分障害の生物学をめぐって―失われた「物語」は取り戻せるか;双極性障害の原因は何か;うつ病の分子生物学;ストレスと脳;気分障害の薬物療法の終結)
3 こころと脳科学の未来(「脳を鍛える」ブームの根底にあるもの;今、脳科学が教育に貢献できること;精神疾患研究からみえてくるこころと脳;ブレインバンク―人と人をつなぐもの)
著者等紹介
加藤忠史[カトウタダフミ]
1963年…東京生まれ。1988年東京大学医学部卒業。滋賀医科大学精神医学講座助手、東京大学医学部附属病院講師を経て、現在、理化学研究所脳科学総合研究センター精神疾患動態研究チーム・チームリーダー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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