内容説明
20世紀の精神、その深層をさぐる。20世紀における抽象絵画など多様な『美』、20世紀初頭にフロイトが創始した無意識の理論―2つの探求の不思議な同時性に着目する。
目次
第1部 シュルレアリズム(シュルレアリズムと女性画家;知は男の側に、真理は女の側に;シュルレアリズムと精神病)
第2部 表現主義と抽象絵画の誕生(フロイトのウィーン;ドイツ表現主義という幻覚;抽象絵画の誕生と「文明の反転」)
第3部 日本の近代と集団(大正時代とモダニティ;集団心理学と形象―一九二〇年代から一九三〇年代へ;戦後社会と日本の「前衛」)
第4部 アメリカにおけるモダニティの諸相(抽象表現主義と近代の夢;もの・イメージ・コンセプト;眼差しと身体)
著者等紹介
鈴木國文[スズキクニフミ]
1952年、静岡県に生まれる。名古屋大学医学部卒業。同附属病院にて精神科研修の後、静岡県立病院養心荘、松蔭病院の二単科病院に勤務。マルセイユ大学病院精神科外人助手、京都大学保健管理センター助手、同講師、名古屋大学医学部附属病院講師を経て、1998年、名古屋大学医学部保健学科教授(2001年より学生相談総合センター長を併任)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。