からだの科学選書
精神科治療の覚書

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  • サイズ B6判/ページ数 346p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784535804036
  • NDC分類 493.7

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mukimi

25
多くの精神科医が座右の書に挙げる一冊。付箋と傍線だらけになったが特に興味深かったのは『ストレスをまず身体で受け止める段階が飛び越えられていることが分裂病を苦しいものにする→分裂病患者に悪性腫瘍が少ない』『服薬とは得体の知れない化学物質を呑み下すことで医学や医師への途方も無い信頼である』『夢という過程は消化できないものを嘔吐したり初めから受け付けないという食物の消化に似た自分の限界をわきまえた過程である』『回復過程には生命保護的な順当性がある』2016/11/28

おたんこなすび

3
かなり専門的で読み進むのに体力がいりました。でもやっぱり中井さんの本だけあって沁みました。たとえば…「何病であろうと入院したことのある者は、はじめから来室しないと告げられていない限り、消灯時間のぎりぎりまで主治医を心待ちにしていた記憶があると思う。」( p.213)とか、「その差をわかっていただけたならば患者がさびしい一人ずまいの下宿で、たくさんの色のついた錠剤を孤独にうちにコップに水を注ぎ、孤独のうちにのみ下すようにはなさらないだろう」(p.305)←こんなに優しいので、ちょっと泣きそうになりました。2011/07/20

tamioar

2
中井久夫の著作は20冊近く読んでいると思うが、いつも気づきがあり、生き方の指針になる。「せっかく病気になったのだから、少しくらい楽をしてもいいじゃないか」の言葉に勇気づけられる。2015/06/06

tekesuta

2
“「狂気の復権」も「病気との共存」も、安全な岸の高みから患者でないものが語ることではないように思う。それは社会にむかっての発言にとどめられるべきだということである。”という一節にはっとさせられた。病気との共存、などということは近頃よく言われる言葉だけれども、それを当事者たちに強いていないかどうか、共存が可能ならそれに越したことはないけれども、安易ななぐさめの言葉に墜ちていないかどうか、ということを考えさせられる。2014/06/05

blancpage

2
久しぶりに読み直した一冊。これは精神科医のバイブルだ!と、ある医師が言っていました。 私もそう思います。 知識だけでなく、気持ちにそっと寄り添うような言葉がつづられています。 実際に一度、中井先生とはお会いしたことがありますが、イメージどおりの優しい方でした。2012/04/23

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