内容説明
スタートラインは「わからない」というところから。児童精神科医がホンネで語る「べつに」「ふつー」「ビミョー」―な子どもたちとの向き合い方。
目次
先生、頼りないね
女子の患者はなぜ多いのか
自傷が止められない少女たち
精神科医は不登校から戦線離脱したのか
発達障害はブームで終わるのか
行き場を失う摂食障害の少女たち
髪が物語る少女たちの苦悩
学校行事と思春期外来のビミョーな関係
思春期外来で語られる恋愛の話
児童虐待に対して精神科医ができること
実態は「母親外来」?
忘れられがちな思春期の統合失調症
著者等紹介
武井明[タケイアキラ]
市立旭川病院精神科診療部長。1960年北海道倶知安町生まれ。旭川医科大学大学院修了。同大学保健管理センター講師を経て、現職。医学博士。2009年日本箱庭療法学会河合隼雄賞受賞。専門は臨床精神医学全般であるが、とくに思春期の子どもたちの診察に力を注いでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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こばまゆ
7
市立旭川病院の精神科医さんの著書。精神科思春期外来にくる子ども達のことなど、とても参考になった。読みやすい本である。 不登校、摂食障害、児童虐待、発達障害、統合失調症、自傷行為、抜毛など。母親との関係の記載も少しあり。「髪の毛が語る」の章はあるあるだった。前髪を垂らすのもあるあるだけど、本には書いてないけれど、マスク、フードもあるある。子ども達は、調子が悪いとマスクをする。自分を守る防御だったりするんだろうね。マスクで、その子の調子がわかるので、私も1つの目星にしている。2015/11/15
りぃ
4
子供の成長に最も影響を与えるのは母親だと思う。2019/12/21
otya
3
精神科医→思春期外来を保つことになったドクターの話?なんとなく文末が逃げ腰でスッキリしなかった。2016/03/13
わわわわ
2
特に自傷行為の章と、初期統合失調症の章に共感した。精神科において、患者の話を否定せず聴くことに徹する姿勢を持とうとしてくれる先生は実はもの凄く貴重という個人的な体感があり、この先生はそんな先生じゃないかしらと思った。2023/06/26
keico
1
思春期外来という科があるのを初めて知りました。 健常、精神的な病気、発達障害の境界はどこなんでしょう。2018/04/14