内容説明
「無意識への王道」である夢に依拠した心理療法のありのままのプロセスを具体的に提示する。流れを読み、時機を逸しない介入の仕方を追究した、ひとりのセラピストの真摯な苦闘の記録でもある。
目次
自傷をきっかけに始まった事例
転院の希望とともに終結した事例―解離性障害
子どもを亡くした母親の事例
人生の岐路に立った30歳代男性の事例
一家心中にまで追い込まれそうになったうつ病の事例
いくつものクリニックを回ってきた男性の事例
どんどん悪化していったうつ病の事例
外出できなくなった女性の事例―強迫神経症
転職にまで至った事例―パニック障害
動物かと思わせるほど荒廃した患者の事例―慢性統合失調症〔ほか〕
著者等紹介
角野善宏[カドノヨシヒロ]
1959年、大阪府生まれ。1986年、愛媛大学医学部卒業。精神科医(医学博士)、臨床心理士。1990~93年、チューリッヒ・ユング研究所に留学、ユング派分析家の資格取得。1987~90年と1993~2000年、医療法人樹光会大村病院勤務。現在、京都大学大学院教育学研究科附属臨床教育実践研究センター(教授)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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