目次
1 無意識の視点
2 夢と無意識
3 催眠と無意識
4 無意識と心理テスト
5 無意識とカウンセリング
6 家族と無意識
7 からだと無意識
8 無意識と神経症
9 精神症状と無意識
10 無意識と非日常的意識
11 東洋における無意識
12 無意識と芸術
13 無意識理解のための読書案内
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Gotoran
46
編著者河合隼雄先生の”無意識というのは個人が自分自身を理解する際に与えられる、ひとつの適切な視点である、と考えるのが一番妥当なようである。無意志という領域を自分のこころの内部に設定してみる。そこはどのような状態であるのかについて思いをめぐらしてみる。そのような視点が自分の自己理解を深め、人生を豊かにするのである”という前書きで始まり、本文では13名の心理学者、臨床心理士、精神科医が、この無意識についてそれぞれ論考している。その中で吉福伸逸氏「無意識と非日常的意識」が非常に教務深かった。2021/08/22
シルク
10
ね。。。寝た。。(Ⅲ゜゜) 柔らかい語り口の本だし、薄いし、字も大きいのに、これ読んだ時のわたくしには、えれぇ睡眠薬だった。。。ひとつの章読み終える頃には、もう瞼がタルタルで、我慢出来ずにベッドに横になって、寝てた。そーして、休み休み。えれぇ時間かけて。だけど、今格闘している、アンリ・エレンベルガーの『無意識の発見』の理解がさりげに進むような知識が散りばめられていた。この本のおかげで、「催眠」というものの、具体的なイメージが膨らんだよ。2022/09/07
メイ
10
河合隼雄氏編集、十三人の心理学専門家による無意識を分析した作品。心の病はもちろん禅での観点からも分析している面白い作品で、専門用語は少なめで読みやすい。そもそも無意識という概念を疑うことから出発していて、その曖昧な日ごろ無意識に使っている無意識という言葉を考えさせられる良書。2018/07/14
ルアット
3
無意識と○○○、○○○と無意識という形で、無意識と関連する何かについて13章に分け、13人の心理学・精神医学の専門家の人たちがそれぞれの章を受け持って、無意識というものがどういうものかということをそれぞれの方向から解説している。無意識というぼんやりとした概念をつかむのにはなかなかいい本かも2011/03/29
shouchann
2
無意識の世界は難しい。この本を読んでそう感じた。学問のための学問の様。2017/01/26