出版社内容情報
「東アジア共同体」構築の中で、金融・資本市場や民間金融機関がいかなる役割を果たしていくことができるかを考察する。
内容説明
1997年のアジア通貨・金融危機までさかのぼり、2007年のサブプライムローン問題に至るまで、その後10年間の金融・資本市場の変化と官民の対応をレビュー。地場銀行、邦銀、米銀の海外活動とその役割、ならびに銀行融資市場について、銀行実務経験を踏まえながら分析、評価。関税・外国為替等審議会専門委員やアジア開発銀行コンサルタントとしての欧州通貨バスケット債券の歴史とアジア債権市場育成の調査・研究成果。ひとつの公的通貨バスケット形成に先行する。各国資本市場規模などのウエイトを用いた多数の民間通貨バスケットの市場形成を模索。域内の安定的な資金の流れを確保するため、東アジアの新しい金融・資本市場構築にむけて、民間主導の銀行融資市場と債券市場の融合を提案。
目次
第1章 アジア通貨・金融危機と再生の10年(1997‐2007)へ
第2章 地域バイアスと東アジア域内金融協力の展開
第3章 地場銀行の活動と東アジアでの役割
第4章 邦銀の海外活動と東アジアでの役割
第5章 米銀の海外活動と東アジアでの役割
第6章 欧州通貨バスケット建て債券の東アジアへの示唆
第7章 アジア債券市場の育成
第8章 銀行融資市場と債券市場の融合
著者等紹介
山上秀文[ヤマガミヒデフミ]
1949年石川県生まれ。1972年東京大学経済学部卒業。1977年カリフォルニア大学バークレー校経営学大学院修士課程修了(MBA取得)。東京三菱銀行(現三菱東京UFJ銀行)調査部長等を経て、近畿大学経済学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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