出版社内容情報
多くの重要な最高裁労働判例を生み出してきた著者が、人間の尊厳を根底に据えた理論と自身の実践から、事実と法の在り方を説く。
目次
第1編 人間の尊厳と基本権、「労働者」・「使用者」概念(基本権と労働法;労働判例と法解釈の正当性をめぐる一考察―ビクター・サービスエンジニアリング、松下PDP事件の判決を素材にして ほか)
第2編 労働契約法上の課題(「懲戒」再考―懲戒における事実と法;表現の自由、組合活動権と懲戒権限 ほか)
第3編 労働基本権をめぐる課題(組合活動権;団体交渉権論の転回―企業内正規労働者中心から企業、産業の労働者全体の待遇、地位の向上と平等、連帯を実現する団体交渉権の確立 ほか)
第4編 公務労働関係論(組合事務所と行政財産;吹田非常勤職員雇止め事案の検討―不平等を容認した大阪地裁平成28年10月12日判決批判 ほか)
第5編 権利運動の課題(戦後権利運動の性格と課題;長時間労働と日本の法規制そして社会構造―労働者意識から考える ほか)
著者等紹介
豊川義明[トヨカワヨシアキ]
弁護士、関西学院大学名誉教授、関西学院大学大学院司法研究科(法科大学院)客員教授(現在)。1945年和歌山県生まれ、大阪で育つ。1969年京都大学法学部卒業。2年間の司法修習を経て、1971年弁護士登録(大阪)。2004年関西学院大学大学院司法研究科(法科大学院)教授(~2014年)。2014年同客員教授。日本労働法学会、法哲学学会など所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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