家庭裁判所物語

個数:
電子版価格
¥1,980
  • 電子版あり

家庭裁判所物語

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2025年05月22日 15時46分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 280p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784535523746
  • NDC分類 327.123
  • Cコード C3032

出版社内容情報

2019年に70周年を迎える家庭裁判所。日本国憲法の理念を実現してきた足跡を、貴重な証言と資料から、その歴史を丹念に描く。

第1章 荒廃からの出発
  1 「家裁の父」帰国する
  2 みじめな最高裁
  3 家庭裁判所の前身
  4 「愉快そうなオジさん」
  5 BBSの生みの親
  6 アイデアマン
  7 殿様判事ニューヨークを観る
  8 新少年法と「ファミリー・コート」
  9 女性法律家第一号
  10 「少年」と「家事」の対立
  11 進まない設立準備
  12 元旦の家裁発足 

第2章 家庭裁判所の船出
  1 屋根裏の最高裁家庭局
  2 家裁の五性格
  3 家裁職員第一期生
  4 「高級官吏」調査官
  5 二つの雑誌
  6 村岡花子と対談
  7 戦争被害者のために
  8 戦災孤児を救う
  9 民間の施設に託す
  10 孤児の養子縁組
  11 ヒロポン中毒
  12 少年審判の心得 

第3章 理想の裁判所を求めて
  1 日本婦人法律家協会
  2 夜に裁判所を開く
  3 履行確保
  4 建物の苦労
  5 GHQとの交渉
  6 滝に打たれる
  7 日本一の所長さん
  8 司法の戦争責任
  9 理想の学校 

第4章 少年法改正議論
  1 多忙な第三課長
  2 少年事件の「凶悪化」
  3 示された試案
  4 「原爆裁判」
  5 女性裁判官の代表として
  6 少年友の会発足
  7 真っ向からの反論
  8 長官を怒らせる
  9 「首を絞められてじっとはしない」
  10 ゴールト判決
  11 もう一つの東大裁判
  12 宇田川の遺言 

第5章 闘う家裁
  1 再結集した人々
  2 波乱の幕開け
  3 長官のバックアップ
  4 烈しい応酬
  5 場外戦へ
  6 「誤算と誤解」
  7 水面下の妥協案
  8 日弁連の猛反発
  9 管理と統制へ
  10 「整備点検の時代」

第6章 震災と家裁
  1 烈しい揺れ
  2 家裁は弱者のために
  3 被災者に寄り添う
  4 少年事件
  5 震災孤児を救う
  6 家裁は死なず

あとがき

清永 聡[キヨナガ サトシ]
著・文・その他

内容説明

日本国憲法の理念に基づいて生まれた「家庭裁判所」のルーツと歴史をつづる。2019年に70年を迎える家庭裁判所には、社会の中で弱い立場の人々を支援するという一貫した理想がある。その理想は、どのように受け継がれてきたのか。

目次

第1章 荒廃からの出発
第2章 家庭裁判所の船出
第3章 理想の裁判所を求めて
第4章 少年法改正議論
第5章 闘う家裁
第6章 震災と家裁

著者等紹介

清永聡[キヨナガサトシ]
1970年生まれ。広島大学文学部独語科卒業。1993年NHK入局、報道局社会部記者、司法クラブキャップ、社会部副部長などを経て、2016年よりNHK解説委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

てつのすけ

52
戦後、熱意のある裁判官によって設立されたということを初めて知った。現代と異なり、理想を持った裁判官が多くいたというのも驚きだ。しかも、組織としても自由さが感じられた。家庭裁判所の裁判官、調査官は、社会的弱者である未成年者や女性に対する優しさを持ち、職務を遂行している。このような理念を持った方々が少数派となることがないよう、我々国民も、家庭裁判所の役割や理念を学ぶことが必要ではなかろうか。2020/06/12

宇宙猫

17
★★ 家庭裁判所ができた経緯、役割、特に戦後に不良少年に対して果たしてきた事柄などが書かれている。内容は良いんだけど、関わった人達のこんな素晴らしい人なんだという説明が多くて、あちこち飛ぶので分かりづらくて読み難かった。2024/05/03

スイ

11
戦後、家庭裁判所が創設された前後とその後を、たくさんの証言や資料を基に書いたノンフィクション。 しかしタイトルに「物語」とあるように、事実を述べるだけでなく、関係した人々が生き生きと目の前で話しているように書いてあり、読みやすくて引き込まれた。 型破りな初代所長や「殿様」裁判官、女性初の裁判官と、皆が懸命に子どもや女性を助けようとしていた気持ちが、文章から溢れ出すようだった。 あちこち泣かずにいられなかった…。 後半の「少年」の年齢引き下げについては、今にストレートに繋がる話。 大いに危うさのある2023/04/13

てくてく

10
敗戦後の家庭裁判所の誕生から東日本大震災で被害を受けた宮城県の家庭裁判所の対応までをとりあげている。戦前の少年審判と家庭裁判所の違い、日本国憲法で両性の平等が確認されたことによって司法に女性が参加できるようになったこと、少年法の改正をめぐる法務省と裁判所の対立など、興味深いトピックが多い良書。学生にすすめたい。2019/02/22

ぴくみゅう

9
著者はNHK記者。家庭裁判所と戦後少年法の歩みについて。「虎に翼」の多岐川幸四郎のモデルとなった宇田川潤四郎は朝鮮の教え子たちの助力で家族一緒に日本に帰国できたが、妻は帰国後間もなく亡くなった。悲嘆にくれたが、多くの戦争孤児を目にし、少年問題に人生を捧げることを決心する。宇田川氏ほか多くのエリートが子どもの未来、社会の発展を見据え、理想と信念をもって制度を作り運用してきた。創設期の話がメインだが、東日本大震災後のことなど最近の出来事まで触れられている。社会制度も先人達の努力の積み重ねである。2024/06/29

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13175515
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品