出版社内容情報
アフリカ「西サハラ紛争」の複雑な実態の解明を通して国際社会においては国際的平和・人権問題課題と展望を示す。
序論
第1部 ティンドゥフ・キャンプとは何か
第1章 ポリサリオ戦線の歴史
第2章 ティンドゥフのサハラウィ――彼らは果たして「難民」か
第3章 ティンドゥフと地域安全保障
第4章 ポリサリオ戦線はテロ組織か?
第2部 ティンドゥフ・キャンプの諸問題
第5章 ティンドゥフ・キャンプの人道援助横領と国際法
第6章 難民の国際的保護の逸脱
第7章 国際人権報告書に見るサハラウィの女性たち
第8章 トラウマの人びと
第9章 証言
あとがき
【著者紹介】
札幌学院大学法学部教授
内容説明
世界中の難民が窮状から抜け出す道を切り開くために、国際社会はどのような責任を果たすべきなのか。難民発生の背景には何らかの根深い紛争があり、紛争当事者の身勝手な政治的策略や打算によって人生が翻弄される。本書は、ティンドゥフ・キャンプを具体的な事例として、難民キャンプの課題を多面的にえぐるとともに、かかる課題の解決方法を模索する。
目次
第1章 難民保護の逸脱と国際社会の役割
第2章 ティンドゥフ・キャンプ人道援助の不正流用と国際法
第3章 ポリサリオ戦線はテロ組織か?
第4章 ティンドゥフ・キャンプにおける人間の安全保障に対する権利
第5章 安全保障上のあらたなチャレンジを迎えるサヘル‐マグリブ地域におけるサハラ紛争の構造
第6章 ポリサリオ戦線の創設神話に関する考察
第7章 ティンドゥフ・キャンプにおける権力:部族主義から権威主義へ
第8章 キャンプでの教化教育と帰還したサハラウィのトラウマ
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