内容説明
被災労働者および遺族・家族の救済の法理を司法はどのように構築してきたか。行政訴訟・民事訴訟の裁判例を詳細に検証し現在の過労死救済をめぐる判例の到達点と課題を明らかにする。
目次
第1部 労災保険給付不支給処分取消行政訴訟(脳・心臓疾患;事例報告;精神障害・自殺;その他の疾病)
第2部 損害賠償(損害賠償をめぐる判例法理;過労死事案における民事損害賠償責任;脳・心臓疾患等事案における民事損害賠償責任の要件;過失相殺・素因減額)
第3部 管理職労働者と過労死(「管理監督者手前型」の労働者と過労死;管理監督者に対する労働時間把握および健康管理の責任の所在;労働基準法41条2号の管理監督者性を判断する要素)
著者等紹介
佐久間大輔[サクマダイスケ]
1970年、埼玉県に生まれる。1993年、中央大学法学部卒業、1997年、弁護士登録(東京弁護士会)。以後、労災事件、過労死事件を中心に、労働事件・民事事件を数多く手がける。現在、日本労働弁護団事務局長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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