内容説明
本書は、2012年7月から9月まで『NHK将棋フォーカス』で放送された「藤井猛の“初出し”攻め方フォーラム」の内容に加筆・再構成して1冊にまとめたものです。どうすれば自然に攻めの形を作れるのか、そして実際にどう攻めたらいいのか、そのテクニックを初心者の方にもわかるように教えています。
目次
第1章 持ち駒増やして戦力アップ!(少ない攻め駒どう増やす?;得する?損する?駒の交換;駒は盤上より駒台へ!;3手後の両取りを考えてみよう)
第2章 目指せ!敵陣突破(と金を作ろう;数の攻めはプラス1;四段目の歩から「ガジガジ攻め」;合わせの歩で銀を進めよう;竜を作って活用しよう;攻め駒の連携を身に付けよう)
第3章 “動けない駒”を攻めよう(攻めのターゲットはどこ?;角のニラミで玉を狙おう;飛車のタテ利きで敵陣突破;飛車のヨコ利きで玉に迫ろう;藤井流満載!攻め方総まとめ)
著者等紹介
藤井猛[フジイタケシ]
群馬県出身。西村一義九段門下。1991年四段。98年、第11期竜王戦で初タイトルを獲得し、第13期まで3連覇。2000年九段。竜王戦は1組、順位戦はB級1組(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
禿童子
13
NHK将棋シリーズの1冊。超初心者の私のレベルにあった丁寧な説明で最後まで読み通すことができた。駒得や駒損とは何か、歩を使った有効な攻め(垂れ歩、合わせの歩)、敵陣を突破する方法、相手の囲いを崩す方法など、順を追って「攻め」に焦点を合わせて、厳しい攻めを連打する「藤井システム」の基本まで、一貫してよどみない解説が理解を助けてくれる。私にとって消化の良い血肉となる本だった。盤面で相手の「動けない駒」を見つけることがポイント。2017/10/04
なさぎ
5
これを読んだ結果、勝てなかった相手にバシバシ勝てるようになりました——と言うと、まるでセールスの常套句。でも事実なので。序盤は定跡を、終盤は詰将棋を学べば良い、という方針は具体的で分かりやすい。でも肝心な中盤戦については「経験を積むしかない」という意見ばかりで、たとえそれが正しくとも、なかなか強くなれない歯痒さはモチベーションを下げる。本書はその、まさに求めていた「中盤戦の具体的な方針」を示してくれるもので、単に強くなっただけでなく、将棋の楽しさも格段に感じられるようになった。2022/04/18
なるときんとき
5
丁寧に一手一手の意味を解説していてわかりやすい。意味がわかると実戦で応用しやすい。動けない駒を見つけるとか、実戦で見落としてることがわかった。表紙の藤井先生もいいけど、裏表紙の藤井先生もいい。2018/01/03
Z
3
良書。藤井聡太さんがでてくる前は藤井といったらこの人のことを指した、四間飛車の第一人者。初心者向けに将棋の基本的な攻めかたの考え方を教えてくれた本で、基本方針を明快に言語化してくれたので、初学者の私には眼から鱗だった。初学者は読んだほうがいいとおもう2025/03/22
釘宮笙
3
将棋入門書の中でも一番分かりやすい良書。他の本で分からないときにはこの本に戻ってくる。ごく基本的な駒の利きから、ゲジゲジ流、そして藤井システムへとステップバイステップで読み進められる。歩を拠点にする攻め口は本書のアドバイスによって身につけることができた。初級者向けにこの種の本をもっと書いて欲しい。2021/09/05
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