内容説明
交通事故の原因解明と再発防止のために。模擬交通事故の分析を通して現在の実況見分調書作成方法の問題点を明らかにし、その改革について提言する。
目次
第１章 実況見分調書のどこが問題か（実況見分調書の意義と各ケースをみる視点；調書が一部証拠排除となった事例―時差式信号機事件；報告書の証拠調べ請求が取り下げられた事例―信号表示「記載ミス」事件；警察の「教育」による調書作成事例―国道１号線「横断」事件；捜査不十分が影響を与えた民事事件の事例―盲人死亡事故事件）
第２章 交通事故調査の体験的分析―フィールドワーク（実験の趣旨および概要；実験結果分析について）
第３章 交通事故調査の改善に向けて―真実発見のために（実況見分に関する改善提言―人間工学原理の導入を；交通事故事件と科学解析・科学鑑定；実況見分調書―その「吟味のシステム」の模索）
