出版社内容情報
『「死」の哲学入門』に続いて死生観を問いなおす文学篇。宗教学者による驚きの小説入門。
内容説明
死をいかに受け容れるか。文学で描かれた「死」を読むことは、答えの見つからない世界でいかに生きるかを問う「うろたえる」ためのレッスンである―。
目次
序章 K的な不安とSNS―夏目漱石『こころ』
第1章 芥川龍之介は厭世観を解消するために筋トレをすべきだった?
第2章 夢オチ死生観とマドレーヌの味―池田晶子、荘子、プルースト
第3章 「死の文学」としての村上春樹の短篇小説
第4章 ドッペルゲンガー(分身)をめぐる死の文学―芥川、ドストエフスキー、ワイルド、ポー
第5章 被害者が死後に加害者となる奇妙な物語―ゴーゴリ『外套』
第6章 有事を生きる人間の姿―ヴィアン『うたかたの日々』、カミュ『ペスト』
第7章 生と死を管理するシステム―ブッツァーティ「七階」、カフカ『変身』
第8章 半年後に世界が終わるのに、刑事はなぜ執念の捜査を続けるのか?―ウィンタース『地上最後の刑事』
終章 文学はヨブから来てヨブに還る、あるいは人間の死と病―「ヨブ記」、クラーク『幼年期の終り』
著者等紹介
内藤理恵子[ナイトウリエコ]
1979年、愛知県生まれ。南山大学文学部哲学科卒、南山大学大学院人間文化研究科博士後期課程修了。博士(宗教思想)。現在、南山大学宗教文化研究所非常勤研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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