内容説明
4人に3人は衝動買い。日常のあやしい買い物が成立する理由をマーケティングの視点で解き明かす。
目次
第1章 ただの葉っぱを高値で売りさばく方法―ニーズ
第2章 「ソレ、売れ残りだから値上げしといて」―価格戦略
第3章 「ピエロのジョニー君」の秘密―購買行動
第4章 成果か快楽か―男脳と女脳
第5章 「ヘイ、にぎりの下、お待ち!」―商品戦略
第6章 「本物」と認められない本物のブランド品―流通戦略
第7章 『007』の罠―プロモーション
第8章 甲子園準々々々決勝で敗退―メッセージ
著者等紹介
山下貴史[ヤマシタタカフミ]
マーケティング戦略コンサルタント。大学卒業後、大手総合研究所へ入社。システム開発やコンサルティング業務を経て、戦略系コンサルティング会社に転職。リサーチ部門で、主に流通業をテーマに取り扱う。現在は、IVCでマーケティングコンサルティングやシステム化のための企画業務に従事している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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shinjihm
10
体系化された印象はあまりないので、「マーケティング読み物」といった内容です。お客さんの潜在的なニーズを顕在化させる、数量を限定して希少性を出す。他、「AIDMA戦略」や買物をする時の男女の脳の使い方の違いなど、商品を売るためのアイデア・ヒントが書かれています。それらを自分が売りたい商品やサービスにどうやったら応用できるかということを考えると、目からウロコの発見があるかもしれません。商品を売るということにはいろんなアプローチがあるんですね。2015/10/23
おおたん
9
かなり分かりやすいマーケティングの本でした。衝動買いの理由などが書かれています。日常でよくある場面を例にマーケティングを説明してくれる本で、かなり分かりやすいですが、理論もしっかり説明されています。ビジネスパーソンなら一度読んでおいてもいいと思います。また、無駄な買い物をすると自覚している方は、読んでみて対策を考えるのもいいと思います。2020/08/26
ふろんた2.0
6
入門書としてわかりやすい。2017/06/03
Artemis
5
需要が多様化し、同時にネット社会によってその多様なニーズに応えられる環境もできつつある。また、景気の影響も受け、買い控えが起こる中、ニーズをどう生み出すか?その一つが不安を煽るなどして、潜在的ニーズを顕在化させる。また、人は自分で決めることができない状況に置かれると、それに対する抵抗感が生まれる。なので、幾つかの選択肢を出した上で選んでもらうと、自分で選択したという満足感が生まれ、購入に対する抵抗感が低くなる。こう言う人の心理を読むことが今はマーケティングに大きく影響しているんだと思う。2016/12/30
nauve
3
怪しげなタイトルだけれど、実に真っ当なマーケティングの本。身近な不思議な現象が、マーケティングの仕組みでわかりやすく書かれているから、わかったような気になるし、自分でも何か出来そうな気もしてくるが、それとこれとは話は別。わかっていても、簡単に真似の出来る商売は殆どない。話は話として、やっぱり目の前のものとしっかり向き合うのが結果的に一番の近道のような気がする。2013/05/12