内容説明
大企業は現代の「荘園」である。そこでは、会社という領主が従業員を領地に囲い込み、近代的な装いと内実をまとったさまざまな庇護をほどこす。前著『雇用官僚制』と併せ、20世紀アメリカ大企業の人事管理発達史を通観。
目次
第1章 ウェルフェア・キャピタリズムの到来
第2章 ウェルフェア・キャピタリズムの現代化
第3章 過去を保つ―イーストマン・コダック
第4章 やり方を変える―シアーズ・ローバック
第5章 会社組合を鍛え直す―トムソン・プロダクツ
第6章 荘園を越えて―政治と世論
第7章 労使関係の冷戦―1950年代以降のウェルフェア・キャピタリズムと労働組合運動