世界をダメにした10の経済学 - ケインズからピケティまで

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  • サイズ A5判/ページ数 396p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784532357092
  • NDC分類 331
  • Cコード C0033

出版社内容情報

不況には景気刺激、資本主義は搾取の温床――それはデタラメだ!北欧の金融王がケインズからピケティまでメッタ斬る異色経済書。 

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

31
副題からすると、前半(理論4まで)でそれが叙述されていると思った。後半はあまり気が進まなかった。ただ、理論8のシュンペーターは読んでおいて損はない(257頁~)。ケインズに匹敵する経済学者は、アダム・スミスとミルトン・フリードマン以外にいない(9頁)。ケインズはケンブリッジ大学で過ごしたが、博士号、経済学の学位はもっていなかった(28頁)。誰でも、経済理論をつくれる可能性を秘めているのかも? ケインズのゆゆしき欠陥:人の消費性向はいつも同じとは限らない。2019/08/04

羊山羊

12
現在の経済畑を席巻する主要な10の論を紹介しながら批判を試みる1冊。財政赤字の穴埋めの部分の論なんかは面白いと思いつつ、やはり増収による税収入のアップを狙うには消費税が効率いいのかとため息をつく。経済学は均衡の学問なのがよくわかる。後、MMT理論等で少し見直されている貨幣論に言及しているのもポイント。2019/09/15

ウラー

6
市場経済派によるケインジアンへの批判が中心。財政政策に対する金融政策の優位を主張。そもそもケインズの『一般理論』は大恐慌への処方箋であって一般に妥当する理論ではない。またニューディール政策は失敗し、経済が回復したのは戦争が需要を作り出したため。数々の失敗にも関わらずケインズ理論がなくならないのは、ケインズ経理論を学んだ人材が非常に多く、彼らが自身の価値を損なわないようにケインズ理論の効果を誇張して喧伝しているためとする。2019/06/29

Tatsuya9

5
悪書。典型的な合理主義に基づいた主流派経済学。実践のことなど考えておらず、数式に酔いしれたお花畑の経済学。世界をダメにしているのは、著者のような現実と乖離した解釈を行なっている主流派経済学者だろう。2020/05/28

Akiro OUED

4
中央銀行の過剰な財政政策実行は、健全な市場形成を妨げる。先進国のアフリカへの資金援助が、対象国の経済的自立を妨げてきたという現実がそれを裏付ける。あと、失われた30年の日本経済もだね。バズーカを放ったFRBが砲弾を回収したのに、日銀は未だ回収できてない。どーする。好著。2022/08/31

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