出版社内容情報
くまモン、唐ワンくん――愛される着ぐるみを生み出す工場は女性達の理想の職場だった。今注目のリーダーが明かす温かい会社の秘密。
内容説明
働き続けることを諦めなくてよい職場であり続けたい…いま世界が注目する「着ぐるみの母」は、こうして「温かい会社」を作り上げた。
目次
造形屋のおかみになりました(ステージクルー;営業2人旅 ほか)
私の歩いてきた道(離婚;シングルマザー ほか)
変わり続けていく(法人成り;残業 ほか)
幸せな着ぐるみ工場から海外へ(海を越える;ショッキングなニュース ほか)
著者等紹介
かのうひろみ[カノウヒロミ]
KIGURUMI.BIZ代表取締役。1960年宮崎県生まれ。Appleほか外資系企業勤務の後、98年、ステージクルー(現KIGURUMI.BIZ)入社。2017年7月代表取締役就任。みやざき女性の活躍推進会議共同代表。宮崎県総合計画審議会委員。宮崎県男女共同参画審議会委員。講演多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ルート
16
いわゆる「ゆるキャラ」などの着ぐるみを作っている工場のお話。製品を作っているのではなく、いのちを産み出しているんだなぁという愛を感じる。2022/06/30
ミー子
9
子育てしながら女性が働くことの大変さを自ら体験してる女性経営者だからこそ、女性社員の大変さが見えるんだよなぁ。子育てを主体的にやったことのない人が「女性活躍」と唱えても、実態が見えてないことが多いというのには同感。それから、残業や休日出勤が多い場合でも、「仕事が多すぎて、時間内に終わるのは不可能」という事態は実は滅多になく、時間内に終えると決意して効率よく手早く集中してやれば、多くは時間内に不思議と終わるもの。私は若い頃勤めた会社で、そんな仕事のやり方を叩き込まれたのに、最近忘れて残業している。自戒。2020/01/02
晴柊のばあば
7
かのうひろみさんのお話は何度か聞いた。自身がシングルマザーで、苦労されたことが、会社で雇用する立場になって、活かされているのだと思う。女性が頑張れる会社っていいなと思う。良いワークライフバランスとは、生活と仕事が調和することで得られる相互効果と好循環のことだと述べられている。女性活躍と言いながら、仕事と生活に追いまくられている女性のなんと多いことか。2019/09/07
やん
6
着ぐるみ可愛いよね。全国的に有名な着ぐるみを作る会社が宮崎にあると以前聞いていた。図書館でたまたまこの本を見かけたので借りてみた。元気の出るビジネス書っぽく見えるが、実は大変な苦労もあったのだろうと推察してしまう。人を雇う側の立場は大変だ。ミラノ万博に参加していたことは知らなかった。男性ばかりの現場に女性が入ると風穴が開けることがある。今の自分には著者のオーラが眩し過ぎるけど、こんな人がたくさんいると思うと明るい気持ちになる。知人の名前が出てきてほっこり。前向きになれる、年始に読むのにいい本だった。2022/01/02
dzuka
5
宮崎県にある着ぐるみメーカー代表の奮闘記。 「ゆるキャラ」ブームにのったといえども、逆風などもあり、順調にいかない会社をどのように運営し、新・ダイバーシティ経営企業100選にも選ばれる、働きやすい職場にしていったかを読みやすくまとめてくれてある。 種まきの話、残業の削減(消滅)などビジネスをする上でとても参考になる。 宮崎県、女子県構想も発想として面白い。公平性にしばられている県としてはなかなか打ち出しにくい目標だが、地方創生とうたわれているが特徴が出しにくい現状では、インパクト抜群ではと思ってしまう。2019/07/06