100年成長企業のマネジメント―3Mに学ぶ戦略駆動力の経営

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 387p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532321895
  • NDC分類 336
  • Cコード C3034

出版社内容情報

組織改革、イノベーション、脱成熟など経営学の題材が満載の長期成長企業3M。その歴史からリアルな経営学を学ぶ画期的テキスト。

内容説明

イノベーションで世界的な名声を得る3Mは、創業以来100年以上にわたり成長を続けてきた長期成長企業でもある。本書はその調査研究報告として、3Mの歴史を詳しくみ、同社の長期成長は、「戦略駆動力の経営」の実践によって可能になった、という分析を提示。3Mの事例から洞察を引き出すために必要な経営学の用語(経営の諸制度の用語も含む)についての解説を、「コラム」として適宜付記している。

目次

第1章 3M・組織ライフサイクル・戦略駆動力
第2章 失敗に始まった会社
第3章 組織に経営理念が吹き込まれるプロセス―戦略駆動力の形成
第4章 イノベーション・マシーンの稼働―湧き出る戦略駆動力
第5章 組織の成熟と再活性化―戦略駆動力の再起動
第6章 外部からのCEOによる改革―戦略駆動力の問い直し
第7章 浮かび上がる戦略的方向性と手ごたえ
終章 長期成長の鍵

著者等紹介

河合篤男[カワイアツオ]
名古屋市立大学大学院経済学研究科教授。1993年神戸大学大学院経営学研究科博士前期課程修了、95年博士後期課程中退。名古屋市立大学経済学部助手、専任講師、助教授、准教授を経て現職。博士(経営学)

伊藤博之[イトウヒロユキ]
滋賀大学経済学部教授。1990年神戸大学大学院経営学研究科博士前期課程修了、92年博士後期課程中退。滋賀大学経済学部助手、専任講師、助教授、准教授を経て現職。博士(経営学)

山路直人[ヤマジナオト]
福井県立大学経済学部教授。1993年神戸大学経営学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(経営学)。関東学園大学経済学部助教授を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

貧家ピー

4
創業以来100年以上イノベーションを続け、成長を続ける3M。長期間にわたる成長は、「戦略駆動力の経営」- 組織の闘争心や戦闘力を喚起し続けることにこだわる経営- の実践によるものという著者らの分析。 イノベーションを生む企業文化の根源は、5代目社長の「マックナイト原則」が息づいており、ボトムアップではなく歴代の経営陣が仕掛け続けた賜物だった。 (事業部長クラスの役割 ⑤事業遂行の原則と卓説性に照らしながら、創造性やイノベーションのための環境をつくりだす)2018/12/05

Kentaro

1
ダイジェスト版からの感想 100年起業の3Mが絶えず成功する理由は、従業員の業務時間の15%は新しい取り組みや研究を実行することが推奨され、5年以内に開発された新製品の売上比率を25%以上にするというストレッチゴールという目標が達成されたからである。 絶えずイノベーションを起こすという社風が根付いている。 成熟期以降の企業では、創造性と効率性のトレードオフの調整が課題。効率性の追求は、短期的に業績向上に結びつく印象が強いため、多くの利害関係者から歓迎されがちである。 ここを脱却してきたのが3Mである。2018/03/06

やままま

0
仕事が忙しく途中非常に時間空いてしまったため少し理解が甘い感じはするが、戦略駆動力という観点からイノベーションを生み出す理念やプロセスにどのようなものがあったのかという観点で非常に示唆深いものがあった。個人的に無形資産的な位置付けにあたる社内での繋がりというものが一つのイノベーションに寄与した大きな要因だと感じたが、コロナ禍以降でこのあたりに変化があったのかなどは気になるところ。あとは、この領域をテクノロジーによって加速させていくような幅があるのか。2021/12/25

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12505810
  • ご注意事項