出版社内容情報
会見のやり方ひとつで社会は味方にも敵にもなる? トップがやるべき情報発信(経営広報)の在り方を、実践的に解説。
内容説明
経営理念が本物かどうかは、非常時に明らかになる!「優良」か「ウソつき・隠蔽体質」かは、企業が発信する情報を受け取る消費者や株主(=社会)が決める。自社の姿勢を伝える「経営広報」のあり方が、そのカギを握っている。
目次
第1章 経営広報の基本的な考え方
第2章 コーポレート・ガバナンスと経営広報
第3章 取引先マネジメントと経営広報
第4章 訴訟マネジメントと経営広報
第5章 緊急対応と経営広報
第6章 社内外調査組織の設置と経営広報
第7章 原因究明とリコールの経営広報
第8章 原因究明・再発防止と信頼回復
第9章 不祥事対応 トップの謝罪と説明
著者等紹介
中島茂[ナカジマシゲル]
中島経営法律事務所代表。弁護士・弁理士。1977年東京大学法学部卒。リスクマネジメントを中心とした企業法務分野で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みなみ
15
企業で不祥事が発生したときの謝罪会見について、どのように対応すべきかを説明する本。具体的な社名等は伏せられているものの、大体思い出せた。最近でも色んな謝罪会見があるが、ピンチのときこそチャンスに変える心意気が必要なんだろう。2020/05/21
Kazuo Ebihara
4
企業のコンプライアンス、リスク管理、内部統制。 本書では、昨今の不祥事例の事後対応を基に、適切な「経営広報」のあり方について論じた。 多くの類書により、語られている内容が大半で、特に目新しい点は無かった。 タイトルが誇大表示。 2017/07/16
kaz
0
「経営広報」という言葉が頻繁に出てくるため、一見、無理やり広報に結びつけていると感じる。しかし、実際は狭い意味の広報ではなく、コンプライアンス、コーポレートガバナンス等、経営に関する幅広い事象が取り上げられているので、そのようになってしまうのだ。その点、広報の本というよりは、不祥事等の危機に面したときの経営のあり方の本と言える。ちなみに、どのような会見をすべきかというテクニカルなところは、最後の一部のみ。東芝の対応に対する見方は厳しいが、実際、耳にする東芝の、特に管理部門の体質が表れているのだろう。2016/11/12