内容説明
かつてカイゼンで世界を席巻した日本のものづくりは、いつしか過度な「技術革新」型の商品開発に傾倒し、グローバル競争で劣位に置かれるようになった―。日本の「ものづくり」は、どのような罠にはまっているのか。再び競争力を取り戻すには、何を学び、何を変えるべきなのか。気鋭の研究者が、ユーザーイノベーションの観点から、実験・調査によって、日本企業が抱える構造的課題を解明、これから我々が進むべき道を明快に提示する。
目次
第1章 「ものづくり」を誤解した日本(ユーザー不在の「ものづくり」;「ガラパゴス化」発生の構造的原因 ほか)
第2章 イノベーターのアイデアはつまらない(創造性と生産性の罠;クチコミの先行研究から考える ほか)
第3章 ユーザーイノベーションはなぜ起こる?(普及過程を構造的に理解する;イノベーションの「本質」を見失わせるもの ほか)
第4章 カイゼン社会とベンチャー社会(米国のイノベーション論は日本に当てはめにくい;日米の差は、消費者自体の意識の差ではない ほか)
第5章 「イノベーションの誤解」を克服せよ(価値転換現象と、ユーザーイノベーション研究の時代的位置づけ;携帯電話はケータイになり、ワゴン車は普通のクルマになった ほか)
著者等紹介
鷲田祐一[ワシダユウイチ]
一橋大学大学院商学研究科准教授。1968年福井県出身。専門はマーケティング、イノベーション研究。91年一橋大学商学部卒業、同年株式会社博報堂に入社、生活総合研究所、イノベーション・ラボで消費者研究、技術普及研究に従事。2008年東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程を修了(学術博士)。11年から現職。ハイテク分野において、ミクロ視点での普及学、グローバルマーケティング、ユーザーイノベーション論、未来洞察手法、デザインとイノベーションの関係などを研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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