内容説明
会社にとって最も大切な資産は、経営トップの「名声」である。トップの評判がいい会社は、優秀な人材が集まり、顧客や取引相手から信用され、株価も高い。もしスキャンダルに見舞われたとしても立ち直ることができる。だがもし、トップの評判が悪かったら?本書は、世界各国で行った「CEOレピュテーション調査」をもとに、たった一人の経営トップの評判が、その企業全体の業績にどれほど強い影響を与えているかを具体的なデータを交えて明らかにする。そして、ビジネス史に残る名経営者のケースを紹介しながら、経営者の「名声」を構築し、維持し、それを業績と結びつけるための戦略をアドバイスする。「企業トップが広報部長であるべき」といわれる時代に求められる新しい経営のコンセプト=CEOキャピタルの理論と実践法を初めて説いた注目の書。
目次
第1部 CEOキャピタル(CEO効果―企業の繁栄と最高経営責任者の評判の結びつき;CEOの評判への投資;CEOキャピタルをいかに築くか)
第2部 CEOキャピタルを築く(カウントダウン―双頭の怪物に気をつけろ;最初の一〇〇日―虫めがねの下のCEO;就任一年目―生徒からペルソナへ;ターニングポイント―思想によって会社を率いる;ビジョンの修正と改革―引き継ぎによって改革を起こし、遺産を残す)
第3部 これからのCEO(はるかなる地平線の向こうへ―将来の動向と提案)
著者等紹介
ゲインズ=ロス,レスリー[ゲインズロス,レスリー][Gaines‐Ross,Leslie]
世界57カ国93拠点で展開するPR会社バーソン・マーステラの最高ナレッジ&リサーチ責任者。CEOレピュテーションに関する権威で、バーソン・マーステラにおいて「CEOの評判に関する調査」を企画した。その調査データに基づき、いかにCEOの評判を高め、それをどのように会社の資産として活用していくかについて独自の理論を打ちたてた。ミシガン大学卒業後、ニューヨーク大学で博士号を取得。フォーチュン誌のコミュニケーション&マーケティング・ディレクターとして、「最も尊敬される企業」ランキングに携わる。97年、バーソン・マーステラに移り、現在は同社の経営委員会のメンバーも兼ねる。また、UCLAのアンダーソン・スクールやコロンビア大学、ウォートン・スクールなどで教壇に立った経験も持つ
福永朱里[フクナガシュリ]
バーソン・マーステラのマネジング・ディレクター。日本代表を兼務。日本の戦略的な企業広報分野における草分け的存在。バーソン・マーステラを経て、93年にJPモルガンのアジア太平洋統括広報部長に就任。その後2001年より2年間、カルロス・ゴーン氏に乞われて日産自動車に入り、広報部長、グローバル広報戦略部長を務める。03年にバーソン・マーステラに復帰し、多分野の企業広報・企業レピュテーションについてコミュニケーション・アドバイスを提供する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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