日経文芸文庫 幕末維新志士たちの名言

齋藤 孝【著】

日経ＢＰＭ（日本経済新聞出版本部）（2014/02発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 293p／高さ 15cm
• 商品コード 9784532280277
• NDC分類 159.8
• Cコード C0121

内容説明

「自分のすることは自分にしかわからない」と歌った坂本龍馬、「五稜郭を思えば、外務大臣の職などどれほどでもない」と覚悟を示した榎本武揚、「私は辞表を出すわけにはいかない」と語った明治天皇―。数々の名言を紹介しながら、現代人に失われた「苦境突破の鍵」を探る。

目次

第１章　大政奉還の立役者たち（坂本龍馬―世の人はわれをなにともゆはゞいへわがなすことはわれのみぞしる；勝海舟―人はよく方針々々といふが、方針を定めてどうするのだ　ほか）
第２章　吉田松陰と松下村塾の系譜（吉田松陰―飛耳長目；高杉晋作―男児事を成す豈時なからんや縦令市井の侠客と呼ばれても一片の素心未だ敢て差わず　ほか）
第３章　乱世を生きた雄と華（松平容保―行くも憂し行かぬもつらし如何にせん君と親とを思ふこころを；榎本武揚―顧みて予が五稜郭にありし時の苦心を思えば、外務大臣の職何かあらん　ほか）
第４章　新時代を率いた人々（明治天皇―卿等は辞表を出せば済むも、朕は辞表は出されず；伊藤博文―現在の日本は地平線から出たばかりの太陽である　ほか）
第５章　学問と教育に賭ける（佐藤一斎―一灯を提げて暗夜を行く。暗夜を憂うること勿れ。只だ一灯を頼め；佐久間象山―凡そ学問は必ず積累を以てす。一朝一夕の能く通暁するところにあらず　ほか）

著者等紹介

齋藤孝［サイトウタカシ］
１９６０年静岡県生まれ。東京大学法学部卒。東京大学大学院教育学研究科博士課程等を経て明治大学文学部教授。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。教員養成に従事。「齋藤メソッド」という独自の教育法を実践。ＮＨＫＥテレ『にほんごであそぼ』総合指導（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[maito/まいと]

混迷期だからこそ、極限の状況だからこそ、名言は生まれる。今や定説とは趣が変わりつつある幕末だけど、それでもその時代を懸命に生きた人物たちの言葉は重みが違う。収録されているのは斎藤先生大好きな福沢諭吉や勝海舟はもちろん、龍馬や高杉、松蔭や佐藤一斎など、有名どころはほぼ網羅されている。名言の紹介だけではなく、現代でその名言をどう活かしていくか(どう解釈するか)、という具体的なところにまで踏み込んでいるので、読み物以上の価値がある１冊だ

2016/12/29

[ふみや]

偉人(志士)達の名言と、その背景、著者の考えが簡単にまとまっている本。40人位の人物が紹介されているため、１つあたりは短い。そのため、読みやすかった。取り上げられた志士の中には若い人もいるのに、それぞれの正義に向かって必死に生きていたので、とても感銘を受けた。名言を噛み締めて、仕事・日常で活かしたいと感じた。

2018/12/23

[Atsuko]

福沢諭吉、勝海舟、陸奥宗光、吉田松陰、佐久間象山など、本書をきっかけにもう少し詳しく知りたいと思うようになった

2024/06/14

[雪野きずな]

渋沢栄一の本も読んでみようと思った。偉人たちのブレイクスルー勉強術にもでていた。

2014/09/30

[まっつん]

日本を良くしたいという志を持って生きた人達には頭が上がらない。特に陸奥宗光や吉田松蔭など獄中に入れられてもなお勉強に励む姿勢に感動した。自分がこれからどうなるか分からない、獄中で学んだところでその知識が活かされる確証はない。その中でも力強く行動できる理由は、私利私欲などはなく単純に世の役に立ちたいという気持ちがあるからなんだろうなと感じた。読んで良かった。

2021/09/28