出版社内容情報
荻原 規子[オギワラ ノリコ]
著・文・その他
内容説明
フィリエルは、幼なじみのルーンを守るため、女王候補の伯爵令嬢アデイルへの協力を約束する。貴族の娘にふさわしい教養を身につけるべく入学した全寮制の女学校は、男子禁制の清らかさとは逆に、陰謀が渦巻いていた。さらに、命をねらわれているルーンが身をかくすため、女装して女学校に編入することになり…。フィリエルは、麦穂の乙女祭で命をかけた真剣の試合に挑む。荻原規子の波瀾万丈の恋物語ファンタジー第2巻!
著者等紹介
荻原規子[オギワラノリコ]
東京生まれ。早稲田大学卒。『空色勾玉』(福武書店)でデビュー。以来、ファンタジー作家として活躍。2006年、『風神秘抄』(同)で、第53回産経児童出版文化賞・JR賞、第46回日本児童文学者協会賞、第55回小学館児童出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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優希
73
全寮制の女学校に入学したフィリエルですが、ルーンとの恋模様は見え隠れするのですね。男子禁制の寮に、命からがら女装して潜り込むルーンにはハラハラさせられますが。でも、陰謀が渦巻いている女子寮、怖いですね。恋物語は一体どのような方向に進むのでしょう。2018/10/02
seri
65
まどろみの彼方のバラの園。隔絶されて美しく咲くバラたちは、花びらの下に鋭いトゲを隠す。あな恐ろしや女学校。昔読んだときは口ぽかーんで「なんか、とにかくすごーい」だった今作。再読もここまで来ると、やっぱり際立つのは作り込まれた世界観。荻原作品の何が好きって、とにかく女の子の描写が秀逸で魅力的なんです。たおやかに人に夢を与えるバラの花、でもその下の枝ではトゲをのばしてしのぎを削る。女の子には女の子なりの戦い方があり、強さがある。寂しく心細くても、時に涙しても気丈に頑張るフィリエルの成長が嬉しくて救われます。2014/03/02
かのこ
64
一巻の王道ファンタジーから二巻は陰謀の学園編へ。 この巻からぐっと対象年齢が上がる気がするというか笑、普通のファンタジーにはないいろんな要素が増し増しになっている。 悪漢に向かっていくフィリエルにも並々でない勇気を感じたけど、女子校育ちからしたら、この特有の閉鎖的な空気の中でまっすぐに立つフィリエルは本当に凄い。 子供子供していた一巻から大人への階段をのぼる巻の印象も。2019/10/25
tom
36
このシリーズは巻ごとに舞台ががらりと変わるので飽きさせません。2巻は女学院。女の園お約束の展開盛りだくさん。RDGと比べると恋愛シーンが豊富でドキドキ。イグレインのおまじないが素敵。マリエがいい子すぎる。2014/12/26
佐島楓
26
ちょっとこの強引な展開は不思議でした。なぜ女子校? なぜ女装? うーん・・・。気になってしまって素直に読めませんでした(ごめんなさい)。2014/06/19