内容説明
数百倍の選抜試験を突破して何年も厳しい訓練に耐え、生命の危険と隣り合わせの宇宙空間で高度な任務をこなす宇宙飛行士。知力はもちろん、判断力、リーダーシップ、協調性、忍耐力まで、地球代表スーパーエリートの「仕事力」の伸ばし方を徹底解剖。
目次
第1章 日本人初の「国際宇宙ステーション船長」誕生(4度目の宇宙出張、初の日本人船長;なぜ船長に選ばれたのか ほか)
第2章 「1000分の3」の選抜試験(「地球代表」への道;963人の応募者 ほか)
第3章 「想定外」でも生きて帰るための訓練(失敗が許されない「オリンピック」;鍛えるのは体より頭と心 ほか)
第4章 仕事場は宇宙(地上400キロメートルの「サッカー場」;睡眠不足の日々 ほか)
第5章 宇宙飛行士はつらいよ(大変なのに、つらそうに見えないわけ;トイレはきれいに使うこと ほか)
著者等紹介
林公代[ハヤシキミヨ]
神戸大学文学部英文学科卒。20年以上にわたって宇宙関連の取材・執筆を続け、歴代の宇宙飛行士との共著も多い“宇宙ライター”として知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ヨクト
24
社会人になり感じたこと、それは仕事は何をやるかではなく、誰とやるかがとても重要だということ。宇宙飛行士といえばスーパーエリートだと思うが、知識以上に「一緒に仕事をしたいか」が求められるようだ。倍率は1000分の3、皆さんもちろん知性は高いだろうが、もっと大切なその人の素質、対人関係の中で培わなければ得られない能力をどれだけの人が持っているだろうか。頭がキレ頼れること、ユーモアのセンスがあり場を和ませること、簡単そうで難しそうね。そりゃそうか。あ、でもまだ僕にも可能性ないことはないよね。夢見ることは自由さ。2014/05/11
zoe
14
今年は選抜試験が予告され、さらに4月22日に日本人宇宙飛行士がISSに向かうとなれば、関連本を手に取りたくなるもの。盛り上がって来ました。2021/04/18
飴
11
宇宙飛行士になるためには、自然科学系の学問に精通しているのは勿論、人を和ませたり笑わせたりするユーモアや、円滑な人間関係を構築するためのコミュニケーション能力なども重要とのこと。どれか一つに秀でるのではなく、すべての分野で水準以上の結果が出せる"オールラウンダー"が求められるというのだから、宇宙飛行士はとんでもなくすごい人間なんだろうな、なんて思ってしまう。人間的魅力に溢れる彼らは憧れの存在だ。人としてのその在り方に自らを振り返って反省したくなる。2015/07/05
たらお
10
歴代の宇宙飛行士との共著も多いことから、宇宙飛行士の資質であったり、日本の選抜試験のことであったり、ISSでの仕事内容など結構詳しく書いてあり、楽しく読めた。メンタルの強さなんかは見習いたいところ。目標に向かって突き進む。コレと決めたらやり抜く。頑固ではないが、決して諦めない。ギリギリまで可能になるルートを探す。困難を乗り越えるだけでなく、他の道はないか柔軟に知恵を働かせるなど、仕事をする上で心に留めておけるといいなと思うところが多々あった。現在(2015.11)は油井さんがISSより情報発信しています。2015/11/12
へいほー
5
宇宙兄弟の中で名須田理事長が話していた支える側の『人』の話。ビジネス本としてもすごいと思うし、宇宙飛行士を目指す人には必読なんだろうな。2015/02/04
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