内容説明
ゴールドマン・サックスから不動産業に転じた社長のハイブリッドな戦略、ブリヂストンのリトレッド事業の知られざる狙い、高収益をあげるコマツが築いた競争優位…。成功企業のビジネスモデルをわかりやすく説明するだけでなく、異業種の儲けの仕組みから何を学び、自社に活かせばよいのか、数多くの事例をとおして解説する。
目次
第１章 ビジネスモデル構築の方法（ビジネスモデルが一五年で三回変わった文具業界；本書の焦点と目的 ほか）
第２章 イノベーションを異業種に学ぶ（スター・マイカ―裁定取引から生まれたハイブリッド・モデル；楽天バスサービス―バスは動くホテルの部屋 ほか）
第３章 異業種のビジネスモデルを見る視点（ビジネスモデルを見る視点；顧客の再定義 ほか）
第４章 ビジネスモデル変革の課題（売上の一時的減少；旧モデルへの固執 ほか）
著者等紹介
山田英夫［ヤマダヒデオ］
早稲田大学ビジネススクール（大学院商学研究科）教授。１９５５年東京都生まれ。慶應義塾大学大学院経営管理研究科修了（ＭＢＡ）。株式会社三菱総合研究所などを経て、現職。学術博士（早稲田大学）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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牧神の午後
8
ビジネスモデルカタログとして本当によくできた本で、今や古典と化したサウスウェスト航空を始めとした、「そんなやり方があったのか！」な企業群の戦略・ビジネスモデルを解き明かしてくれるばかりか、抽象化を進めて、他にどんな業界でどんな展開が考えられるかまで考察してくれている。ただ一方でタイトルの「異業種に学ぶ」ってそんな事なのか？というのが腑に落ちない自分がいる。いや、抽象化した話って、モノとサービスの融合や、消耗品モデルとか、ポートフォリオマネジメントとか、殊更に「異業種」強調せんでも、と思えるわけで。2017/07/21
超運河 良
7
ビジネスは儲かる仕組みとシステムで動く。お客さんから注文をもらい社内で受注管理が動き各部署へ発注、各部署が製品やサービスの生産が始まり出来た製品やサービスを納品して集金の動きをする。儲かる仕組みは大きく分けて二つある。売って儲けるか買って儲けるかがある。売って儲ける方は、製品やサービスをお客さんに提供した時に儲かる様になっている。ビジネスモデルで一番強いのは、お客さんを集客出来る部分に力を入れて製品やサービスをアウトソーシングすると常にお客さんを集客する側が御用聞きになるので購買代理業になる。2015/08/29
ハパナ
6
とても難解な本だと思いました。後半に入ると約３ページ毎に出てくるのビジネスモデルラッシュで、理解・咀嚼しついて行くのに一苦労。札幌→東京→名古屋→大阪→神戸→博多→沖縄を、３日間位で観光したような感覚です。個別の事例としては、ゴア社のモデルとトランスファーカー社のモデルが面白い。モデルの抽象化による他業種への引っかかり範囲を増やす事と、モデルを移植する際の内部的な拒絶反応を解消する事。気付きの後のこの２点がケースバイケースで難しい所ですね。 この様な本が本体800円で売っているとは驚きだなぁ。2016/03/05
Koki Miyachi
5
優れたビジネスモデルのエッセンスの抽象化、他業種への展開の可能性を導く本書のコンセプトに共感。ビジネスモデルを客観的に見る視点は常に持っていたい。良著だと思う。2018/08/20
kaz
5
生き馬の目を抜く様な発想と実行力がないと生き残れない世の中にあって、勝ち残ってきた数々のビジネスモデルについての紹介。聞いたことのある企業が名を連ねているが、価値観の変化に老舗企業の方が苦戦を強いられるケースも。顧客ニーズの本質を見極め、やるべきことはやる、やらないべきことはやらないをドラスティックに実行に移す身軽さが成功のカギなんだろう。他業種の仕組みを自分の業種にどう当てはめ、アレンジするかはかなりセンスが問われると思う。むしろ積み重ねた経験が邪魔をするのかな。2017/09/05
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- ガラスの殺意 双葉文庫
