気候文明史―世界を変えた8万年の攻防

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  • サイズ B6判/ページ数 320p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532167318
  • NDC分類 451.8
  • Cコード C3044

内容説明

地球温暖化は人類の長い歴史の一こまに過ぎない。8万年にわたる寒冷化と温暖化の気候変化と人類は格闘してきたのだ。人類誕生、古代から中世、近世、21世紀まで、気候変化が世界の歴史をどう変えたのかを克明に解説。

目次

第1部 黎明編―気候変動が人類を育てた
第2部 古代編―気候変動が文明を生んだ
第3部 中世・近世編―気候変動が歴史を動かした
エピローグ―気候変動との闘いは続く
巻末解説1―過去の気候をどう調べるか
巻末解説2―気候変動はなぜ起きるか

著者等紹介

田家康[タンゲヤスシ]
農林中央金庫農林水産金融部部長(森林部門担当部長)。1959年神奈川県生まれ。1981年横浜国立大学経済学部卒。2001年気象予報士試験合格。現在、日本気象学会会員。日本気象予報士会東京支部長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

羊山羊

14
人類史を、気候のダイナミックな変化から読み解きにかかる1冊。人口学や、気候と歴史の関わりといった視点はやはり勉強しておかないと見逃すことが多い。フン族の大移動は有名だけど、536年の謎の雲による世界的災害とか、寒さによる人間の宗教、哲学の活発化、温暖化による経済活動の活発化など、多角的視点を養うのに大事な本。地理や気候学はやはり面白い学問だ。しっかり目を通すべき1冊。地球温暖化や環境問題への議論が白熱している今、冷静になる、という意味ではこのジャンルへの知見は現代にとって最重要なものとなるかもしれない。2019/10/15

しゅわっち

12
噴火、歳差運動、地球軸のずれ、軌道の歪みにより、気候が変わることがわかりました。温暖化はいい方向に思いました。

tama

11
図書館本 友人が読んでて面白そうだったから 真面目な硬い本 面白かった話。今アフリカの人は黒いと思うが、5000年前までは黄褐色の肌が普通。結局農業やった部族が栄えて広がり黒が一般に。牧畜をする様になって家畜の病気が変化して人間に感染するようになったのは300種類以上!グスコーブドリは冷害に苦しむ農民を救うために大気中のCO2を増やして温暖化させようと火山を噴火させて英雄になるが、本当ならあの後噴火によるエアロゾルで寒冷乾燥気候になり農民はもっと苦しんだはず。2019/05/03

11
図書館本。地球の気候の移り変わりとその環境の変化が歴史に与えた影響をまとめた本。どちらかというと気候と気温の変化とその原因・メカニズムの方に重点が置かれている。歴史の激動の裏に環境の変化の影響あり…という感じで、環境が厳しくなるごとにそれに抗って、新たな技術や思想や文化を構築してきたのだな。2017/05/14

サロメ

11
今一番興味のある分野が古気候と古代文明の関係。古代ギリシア文明やローマ史、中世ヨーロッパ史などに興味を持ち文明の繁栄・衰退を知るにつれ、また歴史的なイベント(飢饉や民族移動など)の原因を思索するにつれ、歴史は「気候」に大きな影響を受けて来たと思うようになった。そもそも気候は一定ではなく、地球の火山活動や太陽活動等の影響により大小の揺れがあるもの。古代文明がその気候の揺れの中でどのような影響を受けたのかをこの本では説明している。大きな気候変化はゆるやかに訪れるのではなく突然起こりそれが人類を混乱させるのだ。2013/07/13

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