出版社内容情報
階層社会、少子化、テロ、転職――時代の風がどんなに冷たくても、ぼくらは一度きりの「今」を生きるんだ。道に迷ったあなたに贈る、やさしく、力強いメッセージ。「R25」と日経夕刊の好評連載がまとめて読める!
内容説明
石田衣良、待望の初エッセイ。
目次
組に分かれず
新人の椅子
自分をなくし、国を立てる
五月病へのアドヴァイス
「ビッグイシュー」のおおきな仕事
ジャズタクシーの演出法
転職のイエス・ノー
みんな、死ぬな
人口減少大国ニッポン
勝者のいないM&A〔ほか〕
著者等紹介
石田衣良[イシダイラ]
1960年東京生まれ。成蹊大学経済学部卒業。1997年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞し、続篇三篇を加えた『池袋ウエストゲートパーク』でデビュー。2003年『4TEEN』で直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
柴モモ
7
実は石田さんの小説を読んだことがありませんでした。特に理由はないけれど、読まず嫌いで私の好みではないような気がしていたんです。でもこのエッセイを読んで石田さんに対する印象が大きく変わりました。人は見た目に大きく左右されるという内容を取り上げると、普通は中身で勝負という展開になりがちだけど、オジサン達にも「そういう時代なんだから、ちょっと外見も気にして見ようよ!」と言う発想にすごく交換が持てました。これから小説を読むのが楽しみです。機会があったらサイン会にも行ってみたいなぁ。2014/10/20
なちょ
5
一つ一つは短いけれど、心に残る話が多くありました。読み終わった後は、ふぅー…さて、頑張るか。と思えるエッセイ。悩めるとき、ちょっと一息入れたいときにどうでしょう?2013/06/26
おのち
4
エッセイのジャンルに興味を持って図書館で借りてみた。当たり前だが、この本の前に手を出した村田沙耶香さんのエッセイとは全く毛色が違っていた。 そして、15年以上ぶりにIWGPシリーズや他の石田衣良さんの本も読みたいと思った。2022/06/18
野の花
4
ちょうど読み易い長さのエッセイでした。前半は、若い人向けかな。 テレビで見た通りの良い感じの石田衣良さんがいました。メランコリックな時の9番めぐり(マーラー、ブルックナー、ベートーベン)私もやってみましょう!2016/03/01
Porcupinefish
4
初めて読んだのは10代の時。20代になって改めて読むと、やっぱり元気をもらえたし、社会というものを少し知ったからこそ、励まされたなと思いました。R25向けに書かれたエッセイですので、いろんなことに疲れた人は、一度読んでみて下さい。多分、そんなに気にしなくてもいいや、って気分にさせてくれます。2011/06/06