道元 いまを生きる極意

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  • サイズ B6判/ページ数 225p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532163709
  • NDC分類 188.82
  • Cコード C0014

出版社内容情報

道元は日本史上希にみる知の天才。日本人のバイブルとも言える『正法眼蔵』の魅力とは何か。「今のおのれの現実に徹すべし」という道元思想を、現代人の生き方論として大胆に読み解く。不安の時代を照らす指針の書。


詳しい目次

序 道元の魅力とは

    一遍上人の「捨ててこそ」/宇宙と一体化した充実感/
    坐禅は大安楽の法門なり/自然の中に永遠の真理をみる

1 母の死に出家を決意す

    崩壊と動乱の時代に受けた生/幼児に母親の死にあった無常観/
    潔癖さと正統性のあくなき追求/最も劇的な思想の人

2 坐禅にこそすべてがある

    「正法」から「末法」の時代に/坐禅だけが正門である/
    人を救う「弘法救世」の決意/信じない者には理解できない/
    正しい修行をすることが肝心

3 身心脱落(しんじんとつらく)すべし

    作仏を図することなかれ/考えられないことを考えよ/
    悟りを得るために坐禅するのではない/
    捨てようという気持ちすら捨てる

4 一瞬一瞬の「いま」が大事

    直感的、感覚的な真の世界/生は生、死は死、前後際断せり/
    真実は向こうからやってくるもの/自己をわすれよ/
    「風はどこにでもある」という意味

5 すべて変わるも、変わらぬ真理

    東洋的な自然観/「いま」にすべてが存在する/
    山は常に動いている/宇宙は成長・消滅のやむときがない/
    矛盾を超えた真実/水はどんなにかたちを変えても不変/
    賢者・聖人は山水となる

6 悟る時、自然と一体化する

    何かをパッと感じるときがある/宇宙の根源と一体化する境地/
    死力を尽くして自分を捨て切る/己が悟ったのか、山水が悟ったのか/
    小石が竹にカーンと当たったその瞬間/自然の「永遠性」に触れる

7 真実はおのれの内にあり

    祖仏が伝えてきたもの/生まれながらに備わった心の鏡/
    「修証一如」につながる考え方/知覚するとはどういうことか/
    仏の悟りと己の悟りとの関係/自分というものを超えた境地

8 そこにある現実を直視せよ

    煩悩があるから幻の華をみるのか/何が実で何が虚なのか/
    幻の華も真実である/本当のものを見きわめる眼力

9 死を受け入れて生きる

    死は逃れようがないもの/「生も死もひとときのくらいなり」/
    今という瞬間に全力を尽くす/ただわが身をも心をもはなちわすれる

[道元略年譜]

内容説明

「人生哲学」の極致ともいえる『正法眼蔵』。「生きる力」と「救い」を与える道元の神髄。

目次

序 道元の魅力とは
1 母の死に出家を決意す
2 坐禅にこそすべてがある
3 身心脱落すべし
4 一瞬一瞬の「いま」が大事
5 すべて変わるも、変わらぬ真理
6 悟る時、自然と一体化する
7 真実はおのれの内にあり
8 そこにある現実を直視せよ
9 死を受け入れて生きる

著者等紹介

栗田勇[クリタイサム]
1929年生まれ。東京大学文学部仏文科卒業、55年同大学院修了。78年『一遍上人』(新潮社)で芸術選奨文部大臣賞受賞。芸術・宗教・思想と幅広い分野で創作・評論活動を展開。近年は仏教を基盤とした日本精神文化についての著作が多い
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kumako

15
日々の営みが禅であるから生活を丁寧に生きましょう、みたいな事を何かで読み、禅に肯定的な考えを抱いていました。この本には"考えない事を考えずともできるようになる事、そうすれば空になり悟りを開ける"と書いてあります。しかし、考えるから人間であるのに考えないというのはモノになれという事なんでしょうか?その辺りは私には納得致しかねます。考え抜いた末の結果が"無になることで救われる"というなら、確かにそうだけど寂しい感じがします。難解過ぎて私が読み間違えているのかもしれませんが、思想は人それぞれでOK。2020/03/08

kera1019

3
-座禅を組むこと、只管打坐に尽きる。- 浄土教がただ念仏あるのみ、それだけで極楽浄土へ行けると言うのと一緒で、道元禅師は悟りを得るには只管打坐を行うのみ、後のすべては捨ててしまいなさいって言うけどホンマかぁ(・・?)って思うし「現成公案」も「山水経」も屁理屈っぽいし…それでも読後感はそれなりにスッキリ。2013/05/17

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