若年者就業の経済学

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  • サイズ A5判/ページ数 300p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532133955
  • NDC分類 366.21
  • Cコード C3033

内容説明

若者の就業機会は本当に「一度だけ」しかないのか?専門訓練を積まないフリーターや無業に留まっている「就職氷河期世代」がそのまま中高年層へと進めば、わが国の経済基盤は根幹から脆弱化する。いかにそれを防ぐか。「新卒一括採用」は日本企業にとってどのような意味を持っているのか。喫緊の課題となっている若者と働く現場との関係をトータルに概観する。

目次

第1章 若年雇用問題とは何か
第2章 若年失業のダイナミックス
第3章 「就職氷河期」がもたらしたもの―世代効果
第4章 企業による若年の採用―なぜ新卒者が好まれるのか
第5章 労働者間の代替関係と若年雇用
第6章 地域の若年労働市場
第7章 教育と訓練―日本の雇用システムと若年者の育成
第8章 若年雇用政策の展開―そのロジックと留意点

著者等紹介

太田聰一[オオタソウイチ]
1964年京都市生まれ。87年京都大学経済学部卒業。96年ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス博士課程修了。名古屋大学経済学部助手、講師、助教授、名古屋大学大学院経済学研究科教授を経て、慶應義塾大学経済学部教授、ロンドン大学Ph.D.(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ゲオルギオ・ハーン

23
10年以上前の本だが、「若い人がなかなか定着しない」などの日々職場などで話される疑問について統計をもとに分析している。自分の適職を見つけるということはとても大変だからこそ若い頃ほど転職しやすいということが統計でも示されている(ミスマッチに対して修正をかけているとも言えるかも)。景気の流れの影響が大きいのは大都市よりも地方で、当時の統計から仕事を選ばずという傾向が強く、県内の求人に対して流動的に反応し、他県や大都市へ行くことが示されている(この動きのおかげで失業率の増大が抑えられているとも考察している)。2022/06/19

ペルー

2
データを駆使し、労働市場の若年者(特に新卒)についての課題点を知ることができた。にわかに新卒採用をなくせ!なんて極端な意見もあるが、新卒×長期採用がかなり根深いところで企業の成長戦略となり日本経済を支えているのが事実。でもその考え方、古いよね。2015/08/11

nutts

2
兎角、印象論と大まかな数字で語られるか、旧来型の経済モデルで分析されがちなテーマを、丁寧にデータを掘り下げることで淡々と事実を浮かび上がらせる。キャリア教育をはじめとする政策の有効性を問う前提を整えてくれた印象。分析が際立つ成果、敢えて譲ったのか、最終章の政策提言ぐらいはもう少し思いの丈をぶちまけてもよかったのでは。2011/09/17

えみり〜

0
2016/09/01

朝利拓哉

0
なぜ「若年雇用問題」が問題か?なぜ発生するのか?という基本的な問いを、データを基に論じている。大学生向けの書籍であるため、統計の手法がわからなくても理解しやすい。2013/01/08

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