出版社内容情報
トランプ米大統領で反落から高騰へ? 原油価格はどこへ向かうのか? 事実に即した解説で石油の実像に迫る。10年ぶりの大改訂。○原油価格は低迷が続いていたものの、16年後半の原油減産合意は価格反転の機会にもなりうる。アメリカ新大統領のトランプはエネルギー業界に深く入り込んでおり、インフラ投資を推進するとしている。日露の接近でパイプライン開発はどうなるか、影響力が低下する中東は……。その背景と将来像に踏み込む。
○本書は、石油に対する固定観念(枯渇するのではないかなど)をくつがえし、なぜ原油価格が乱高下するのかを経済的に冷静に解説することを主に、その石油市場を動かす各国の最新事情を解説するもの。
○原油の価格はいまや、多くの会社、投資家にとって重要な金融ファクターでもある。金融市場で重要視されるその指標について予測する。
○著者は資源エネルギー庁や内閣官房に在籍していたエネルギー関連のエキスパート。市場に詳しいと同時に、地政学にも通じており、バランスのよい記述となっている。
第1章 原油価格はどこへ向かうのか
第2章 追い詰められた湾岸産油国はどう動く
第3章 「石油神話」を斬る
第4章 新しいエネルギー戦略を目指して
藤 和彦[フジカズヒコ]
経済産業研究所上席研究員
1960年、愛知県生まれ。早稲田大学法学部卒。通商産業省(現・経済産業省)入省後、エネルギー・通商・中小企業振興政策など各分野に携わる。2003年に内閣官房に出向(エコノミック・インテリジェンス担当)。世界平和研究所主任研究員を経て現職。
内容説明
本書は、近年、再び注目が高まる原油について解説します。世界各国の情勢や市場を分析して価格乱高下の原因に迫り、日本が進む道を読み解きます。シェール革命で大産油国に復活しトランプ政権の動向が注目される米国、苦境に追い込まれたサウジアラビアなど湾岸産油国、接近する日本とロシアなど、最新の事情を盛り込みました。エネルギー関連企業や商社などのビジネスパーソンはもちろん、投資や経済動向の調査、国際情勢分析の観点から原油について知りたい方にも最適の一冊です。
目次
第1章 原油価格はどこに向かうのか(低油価を招いた理由;石油の需要がピークを迎える?;原油価格は乱高下する時代へ)
第2章 追い詰められた湾岸産油国はどう動く(財政危機から抜け出せない湾岸産油国;最大産油国サウジアラビアは大丈夫か)
第3章 「石油神話」を斬る(国際石油市場とは;OPEC・メジャー時代の終焉;石油の将来は危ういのか)
第4章 新しいエネルギー戦略を目指して(『油断!』(堺屋太一氏の小説)が現実味を帯びてきた
調達のポートフォリオ、資源分散化を真剣に考える
日本に必要な地政学的思考)
著者等紹介
藤和彦[フジカズヒコ]
1960年愛知県生まれ。1984年通商産業省(現・経済産業省)入省後、エネルギー政策などの分野に携わる。2003年に内閣官房に出向(内閣情報調査室内閣参事官)、2011年に公益財団法人世界平和研究所に出向(主任研究員)。2016年から独立行政法人経済産業研究所上席研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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奈良 楓
g.t