出版社内容情報
砂糖や塩、小麦粉、トナーなどに代表される粉は多様な製品として、あるいは原料や中間品として身近な存在である。そんな粉体技術の革新は、取り扱う粒子径の小型化によってもたられてきた。小麦粉やセメントなど乾式で数十μm級の大きな粒子の集合体を扱っていたときと比べ、ファインセラミックスなど無機材料開発の分野が進展すると数~数十nmまで小さくなった。ただし両者は粒子挙動がまったく異なり、従来の技術では操作できず新たな体系の確立が待たれていた。しかし、粒子や粒体、粉、粉体、粉粒体という類似用語が存在しているように、厳密な定義がなく使われる現状下で粉体工学の全体像は不鮮明だった。本書は、これまでの「粉体は単一粒子の集合体」という定義をとらえ直し、粒子の集合形態を懸濁集合と堆積集合に分類した上で粒子・粉・粉体をそれぞれ明確に再定義した。これにより、知識の寄せ集めではなく、すべてを網羅した新しい粉体工学観を初学者にも理解しやすいよう体系化した本とする。
【目次】



